――ッ
(突如現れた大量の桜に拳が遮られ、埋もれていく。突きを打ち切り妨げた桜も撒き散らされたが、その手には直撃を知らせる"人体"というものの感触がなかった。突きを放った方向に視線を向けると綴が人を巻き込んで倒れていた。僅かにダメージを受けている様子が見て取れるが、命を奪うつもりで打ち込んだのだ、それを考えればそれは本当に僅かも僅かというものだろう。そのことがこの化物の負の側面の琴線に触れさせた。)
テ、テメェ、ナニオレの攻撃防いでクレてんダアアアアアアアアッッ!!
(怒声と共に胸に腕を突っ込む。引き抜かれた腕には黒い柄が握られており、体積を無視するようにどんどん伸びていく。腕を振るいソレを完全に取り出すと、手には槍のように長い柄を持った真黒なツルハシが握られていた。そしてそれをなんの躊躇いもなく綴に向かって――――正確には綴がいる周辺に向かって大きく横薙ぎに振り払っていく。当然そこには綴以外の人間もいて、その凶刃は、丸めた茣蓙を横に並べて纏めて切断する日本刀の試し切りの如く、そこにいる人間の体を次々と切り裂いていくだろう)
>>18 姫宮様
( / インクの能力の事なのですが、少し説明補足させてください…! インクに全身浸かった場合、綴以外は指定した場所に自然にほっぽり出されます…! 綴に関しては自由に出入り可能なのですが他の人は、綴が許可しない限り出入り不能となっております…💦
ただ、話を進める中で戦闘中籠りきり、ということは絶対に致しませんので御安心くださいませ…! )
そんなッ 、間に合ってッ …… !!
( 標的は自分だろうから、自分が居なくなれば周囲に被害は及ばない。そう予想していたのに。攻撃を防いだことが、逆に相手を怒らせ周りを巻き込む結果になるなんて。下半身はインクに沈んだ状態で、勢いよく両手を広げてはインクの範囲を拡大する。其れを相手の足元へ移動させれば、強制的に一緒に移動するつもりで。上手く行けば、攻撃は人気のない場所での空振りとなる。然し、少しでもタイミングがずれれば、地上に立つ人々の下半身辺りは危ないかもしれない。どうか間に合って。指定した場所は広大な森となっている。勢い任せにその手を振り下ろせば、お互いの体は吸い込まれるようにインクの中へと。)
>>19 阿笠さん