異能力者の集う学園都市

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27:  姫宮 綴  ◆ac:2021/01/02(土) 05:14


  
  どういたしまして 。…… あのね 、聴いてください 。私今回 、殆ど怪我がないんですよ

 (  満足気ににこりと笑えば数回頷き、最後にぽんぽんと軽く撫でては手を離す。それから、此方を心配してくれているような、不安そうなその視線に優しく答えを返しては当の本人も不思議そうに自分の体を見て。防御の際に出来たであろう痣や体の痛みはある。けれど、それだけ。あの強力な異能を前に、今こうして笑って話せているなんて。それから目の前の少女を見ては『 貴女が居たからでしょうね 』とひと言。貴女がいたから頑張れた。貴女も自分の異能を頑張って制御してくれていたんでしょう?後者は完全に予想でしかないが、そんな意味を含めてのひと言のようで。周囲を見渡せば、相変わらずの人の量に苦笑して。騒ぎの中心地を避けるようにして、不思議そうに歩く人もいれば事の全てを見ていた人もいるよう。道端には、先の戦闘で落としたお菓子袋。そういえば、お誘いの返事をまだ聞いていなかったかも。ハッと気付けば少女を見つめる。体力回復!とまではいかないが、お腹を満たしたいのは事実。この子も、お腹は空いてるかもしれない。えぇ、きっとそうに違いないです! これから一緒に何かを食べられるかもしれないということに嬉しそうに微笑浮かべると、是非一緒にというように問い掛けて。)

  さぁ 、先程のお誘いの答えを聞かせてください 。今なら私の奢りですよ ?

>>25    阿笠さん


◆Pg:2021/01/02(土) 09:49 [返信]


(言い聞かせるように、安心させるように、言ってくれる。その気遣いに感情を委ねてしまいたかった。でも実際彼女の身に浮かんだ痣が目に映れば、拭い難く重いネガティブな感情が押し寄せてくる。それでも"貴方が居たから"と言ってくれる。今の自分じゃ彼女に対し許されることはないのだろう。そんなこと気にする必要ないと言ってくれるかもしれないが、しかし自分がしてしまったことは事実としてあるのだ。それが消えることはない。…今は、でもこの先は、と思う。きっとすべきことは二度と姿を現さないようにするとかそいういうことじゃない。きっといつか自分にもできることがあると信じることなんだと思う。そのためには一緒にご飯を食べて笑って――。思いを伝えようと立ち上がる。『是非一緒に行きましょう。でも私にもなにかごちそうさせてくださいね』その言葉が途中まで出たところで、璃乃の肩に手が置かれる。それは十代後半くらいの割りと身長の高い、少し癖のある赤みがかった髪の、ブレザーを着た男だった。『さあ璃乃、もう帰る時間です』青年は短く告げて、それに従いたくないような態度を璃乃が見せると青年はやれやれといった表情になり。『まさか貴方がここまで力をコントロール出来ないとは思いませんでしたよ』とより言い聞かせる意味合いを強めるように耳元で告げた。それが今回起きた騒動の根本である。璃乃には今一番触れられたくない部分だった。力なく項垂れハイ…と無機質に返事するだけだった。繁華街の通りから繋がる道路に停めてある、黒く窓にスモークまで貼ってある車に力なくそのまま歩いていく。青年が綴の方を向き。)

この度は私達がご迷惑をお掛けしてしまい、大変申し訳なく思っております。中に三千万程入っております。貴方にお掛けしたご迷惑を考えれば少額すぎると思いますが、額に依っては受け取りづらいこともあると思いまして。足りなければお申し付けください。

(内ポケットからカードを取り出し差し出す。そして付け加えるように『貴方が移動させた方々はこちらで保護させていただきましたので、ご安心を』と言う。これは研究施設に所属する探知に長けた異能力者に依るものだったが、言い切って詳細は話さない。)

>>27 姫宮様


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