>>241
氷華
「……そう………」
注意を聞かないとわかると、氷華はスッと一瞬にして感情の無い冷たい瞳になり、サングラスをかけた男へ足払いを仕掛けて姿勢を崩し、頭が下がったところへ跳び膝蹴りを放ち、蹴りによって砕いたサングラスのテンプルを一つだけ摘まみ、もう一人の右目に向けて弾き、その眼孔を突き刺す事で二人をまとめて瞬殺しようとする。
何の迷いも無駄も無い、流れるような一連の動作を見せる氷華。
これまで過去に何度も繰り返して来た動きである事からその一挙手一投足の一つ一つが流れるように滑らかかつ、その全て素早く、動体視力強化や反射神経強化能力持ちでない限り対応は難しいと思われる……
サングラス男「がぁっ!?!?!?」
金髪男「ぎぃぇえああああぁぁあぁぁあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁああっ!!!!!」
(サングラス男は飛び膝蹴りを受け目を見開いて痙攣し、金髪男は右目を両手で押さえて地獄の業火に焼かれる亡者のような叫び声を上げる・・・・・
容赦なく、身体能力も高い氷華の力もあってか、今のと同じ攻撃をもし常人がやったとしても、ここまでの威力になることはないだろう・・・・・)
夕渚「!?」
(ド天然な夕渚も、流石に驚きを隠せずに、今目の前で起きている地獄絵図のような光景にぽかーんとしたまま固まる・・・・・
そして、ようやく自分が危ない状況だったということに気がつくものの、まるでドラマのワンシーンのような出来事に、自分が危なかったということしか理解出来ずに、頭がパンクしそうになる・・・・・)
>>242