>>251
氷華
「…………!!
……そう、私と同じ歳だったなんて……少し驚いた。」
氷華は相手の年齢を聞くと、自分と同じ年齢だとわかり、驚く。
自分も家族が生きてさえいれば彼女と同じように、学生として暮らしていけたのかなと思い、少し憂いを帯びた笑みになってしまうものの、彼女には心配をかけまいと微笑みながら少し明るい口調で話す……
自分はもう普通の人々と同じ道は歩めない、それをまざまざと思い知らされているかのように感じてしまう……だからこそ、友達になりたいと思っている夕渚とは対照的に血と死にまみれてしまった自分の事など直ぐに忘れて生きてほしいと思ってしまう。
夕渚「・・・・・」
《この人の笑顔は、素直な笑顔じゃない・・・・・》
(わずかに感じる違和感、氷華の笑顔には、別の感情が混じっている・・・・・
警察でもないのに悪い人の対応をするということは、警察とはまた違う立場の人間、まだ15歳でその立場ということは、きっと私なんかよりも苦労が多いのだろうと感じれば、黙り込んで相手の表情を無意識の内に見つめてしまう・・・・・)
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