>>463
鴉狼
「………ハッハッハッ!
面白い奴だ、嘘を付いて騙そうとしている訳じゃないって事は目を見れば判る。お前なら……八咫烏をも変えられるかもしれないな。」
鴉狼は振り上げた拳を桜空にぶつける事無く、ゆっくりと静かに下ろすと、桜空から少し離れ、相手の他の悪人と違うものを感じ取った鴉狼は、桜空なら八咫烏をも変える事が出来るかもしれないと呟く。
もはや此処に来たばかりの頃のように吹き荒れる嵐のような雰囲気も風も消えており、交戦の意思は見えない。
桜空《・・・・・せんせぇ・・・・・俺・・・・・平和にできるかな・・・・・》
(意識が落ちてゆく中、桜空の脳裏に先生の過去の言葉が、桜空の未来への目標として蘇る・・・・・
誰かに言うことはない、だが、桜空の目標はこの時ある程度決まった・・・・・
平和な世界だ、悪人にはちゃんと救いの手が差し伸べられるような、そんな叶うはずもない理想郷・・・・・)
桜空「・・・・・」
(桜空の意識はもう既になく、桜空からも交戦の意思は消えていた・・・・・
まだ子供ながらにして、ここまで戦い、そして自分の意思を攻撃を受けながらもしっかりと伝えたという点で、何としてでも生き延びたい、仲間を守りたかったというのは伝わっただろう)
>>465