スッ・・・・・
桜空「うるせぇよ・・・・・」
ドゴォッ!!!!!
(桜空は、これを受けたら本当にやばいと直感したのか、急に動きが鋭くなり、相手の右ストレートをギリギリで避けると、そのまま相手の腹部へと全力の一撃をめり込ませる・・・・・
ここまでボロボロになってもまだこんなに戦えるというのは、火事場の馬鹿力、というやつだろうか・・・・・)
>>535
紀「馬鹿も休み休み言っていただきたい、私がこの程度の下等な奴ら相手に死ぬとでも?」
(キッと中川を睨みつけては、自分がこの程度の敵相手に死ぬとでも思っているのかと反論する・・・・・
生き残れるかどうかではない、勝つ、ただそれのみ・・・・・
「貴方の相手は私がしましょう、その虫けら共々文字通り虫の息にして差し上げますよ・・・・・?」
紀は、蝗の猛攻を避けると、そのまま蟲鴉に上記を述べる・・・・・)
>>536、537
素鴉
「少しはまともなパンチを打てるようになったみたいだが……まだまだ力不足だな。」
素鴉は桜空の全力の一撃を受けるものの、強固な腹筋が持つ弾力によってその威力は最初に桜空の放った右ストレートと同じように大幅に軽減されてしまい、大きなダメージにはなっていない……
とは言え、最初のストレートよりも威力が上がっている事わ呟くと、直ぐ様、返しとして左フックを桜空の顎に向けて放ち、それによって桜空の脳を揺らして脳震盪を起こさせてダウンさせようとする。
ほぼ全身を筋肉の鎧に守られている素鴉には並みの打撃は意味を成さない……狙うのならば筋肉を付けることが出来ない箇所でなければまともなダメージを与えられないだろう。
>>539
蟲鴉
「俺の……俺の友達をよくも……よくも殺ってくれたなァァァァ!!」
《「鋼喰い蟲」》
蟲鴉は鉄球を食い止めようとした蝗達が次々と串刺しにされて絶命していくのを見て、手にしていたカナブンが詰まっている虫籠を落とすと、憤慨し、口を大きく開け、その口内から40cm程の百足を四匹吐き出し、鉄球に向かわせる。
白蟻は消化管にある原生生物を用いることで木材を喰らい自分の栄養に変換しており、蟲鴉が吐き出した百足もまた、その白蟻に近い性質を備えており、鉄をも噛み砕き掘り進む強靭な顎と、鉄をも瞬時に消化し栄養素とする事が出来る。
だが、蟲を生み出すためには他の異能よりも体力の消耗が激しいようで、百足を吐き出した後の蟲鴉は少し息切れを起こしている。
水鴉
「ヒヒヒ……諦めなァ?
"十二鴉"である俺達に挟まれた時点でお前らに勝ち目は無い……」
物理攻撃が通用しない水鴉、任意の性質を備えた蟲を生み出して操れる蟲鴉。その一人一人が強力な異能を持っている。
他の鴉の兵員が増援に来なかったり、南東地区の警備が手薄であるにも関わらず、警備の増強等を行っていないのも、十二鴉が二人もその地区にいるからだったのだろう。
だが、逆にこの二人を倒してしまえばこのアジトにおける防衛戦力の大幅な弱体化と、八咫烏における主要戦力を削り取る事が出来るだろう。
蟲鴉の出て来た部屋の奥には『発電室』と記されたプレートが貼られた扉があり、ここへ上手く誘導し、攻撃させることに成功すれば難敵である水鴉も倒せるかもしれない。