桜空《いいか?中川・・・・・どんな奴でも命は命だ、〇してはい終わりってやってたら、ただの悪人と何ら変わらねぇ・・・・・》
(中川の脳裏に、桜空のかつての忠告がよぎる・・・・・
桜空はどんな命も平等に扱う、だからこそ蚊やハエなどを潰している場面も見ないし、肉を食べる場面においては合掌をした後に合掌とは別にいただきますをするなど、どんな命であっても平等に扱うし、命への弔いの気持ちはいつでも忘れない・・・・・)
>>590
桜空「・・・・・」
(桜空は迷った、仲間達を置いて逃げる、などという選択は最初から無い、だがこの巨大蜈蚣を相手に戦うということは、どんな戦い方であってもどの道仲間を巻き込んでしまうことへと繋がり、最悪の場合死者が出る・・・・・
・・・・・が、何も出来ずに仲間を殺されるくらいなら、やるだけのことはやってから、自分も含め全滅の方がまだ後味は悪くない、そう考えた桜空は・・・・・)
桜空「おらおらどうした化け物ぉ!!!!!てめぇの相手はこっちだぁっ!!!!!」
ドゴッ!!!!!
(巨大蜈蚣の体に、渾身の一撃を入れる・・・・・)
>>592
巨大ムカデ
『ギギギギギ……ギギギギィッ……!!!』
《ドゴオォォォォォォォォォォォッ》
あまりにも巨大で、動く竜巻のようなムカデに対しても怯むこと無く繰り出された拳はムカデのぶ厚い外骨格に大きなクレーターを作り、外骨格の至るところに亀裂が生じ、その巨体が大きく吹き飛び、コンクリートの壁を破壊して外の岩盤に半身が埋まる。
桜空が素鴉から貰った鉄甲による対異能の効果により、桜空の渾身の一撃が何倍にも威力が増大され、ダメージを与える事が出来た。
しかし、大きなダメージを与えることに成功したものの、その巨体が持つ体力、生命力、再生力はかなりのものであり、破壊された外骨格が早くも再生し始めてしまう……
攻撃を畳み掛けるならチャンスは今しかない。
複数の箇所を同時に攻撃できるような技や力があれば、このままトドメを刺すことも可能だろう。