>>739-740
朱音
「とても正気だとは思えないけど………
アンタらがそこまで言うのならアタシもアンタらの考えに乗るよ!」
桜空一人が言うのであれば、とても賛成し難い事なのだが、そこへ、この中では比較的冷静に状況分析の出来る中川まで賛成した事から、二人の中には何かしらの考えがあると思い賛成する。
自分は昔から一人で敵陣に突っ込んで成果を上げ続けて来た、叩き上げの存在であり、戦術や戦略を組み立てると言った器用な事は出来ない。
他力本願のような形になってしまっているが、二人の実力と秘策に賭けることを決めたのには、この無謀とも言える戦いの中でも諦めない、自信を感じたからだ。
桜空「・・・・・前もって、これをお前達に渡しておこう」
スッ・・・・・
(今回ばかりは相手が悪すぎることから猛反対されるかと思っていたものの、腕を組み、真剣な表情でただ話を聞いている紀を除き、二人共賛同してくれたこのタイミングで、桜空はズボンのポケットから、何かを取り出す・・・・・
それは茶封筒であり、茶封筒には『遺書』と書いてあった・・・・・)
>>741、742