>>102
氷華
「……そう、見せてくれる?」
車椅子の肘置きに手を乗せ、両足に意識を集中させるものの、やはりまるで力が入らず、常に下半身が麻痺しているような言い知れぬ不快感を抱きながらも、弟からおそらく夕渚からと思われる人物からの伝言を聞こうとする。
桜空「・・・・・また顔を見せてくれだとよ・・・・・」
(夕渚から預かった伝言を、桜空は氷華に言う・・・・・
ずっと信頼していた親友が国そのものを地獄に変えようとしていたという事実を知っても尚、夕渚はまた氷華と会いたいと思っていた・・・・・)
>>103