>>141
氷華
「私の理想とした世界は悪が存在する事の出来ない世界と言うシステムを構築するもの、例え悪が生まれようとその度に排除され、蔓延することの出来ない世界になっていたわ。」
氷華は目を閉じて議事堂前での決戦の事を思い出しながら、自分が理想としていた世界では悪が生まれようとも、その生まれたばかりの時点で排除されるシステムを構築するものだったのだと応える。
氷華
「改めて問うわ、貴方は世界とはどうあるべきだと思っているの?」
新しいアジトに到着すると、目を開けて桜空を見て、彼は世界がどうあるべきであり、どうしたいのかを聞いてみる。自分のように悪が存在出来ない世界にしたいのか、それとも別の道を模索するか……
桜空「・・・・・俺は・・・・・」
(世界は本来こうあるべきだの何だのなんて、一人の人間がいくら望んだところで、例え行動に起こしたとしても変わらない・・・・・
世界なんてものは、一人の人間と同じでなるようにしかならないからだ・・・・・
なんて言ったところで氷華は納得なんてしないだろうことは、弟だからか嫌でもわかってしまう・・・・・)
>>142