>>182
>>183
修羅道
「俺の目的はお前を始末してファーストを潰す事……!!」
今度は右腕を戦斧と大剣が合わさったような形状に変えて桜空へトドメを刺そうと振り上げるものの、湊の投擲した血槍が刺青の男、修羅道と名乗る男の体を貫く。
修羅道
「この野郎……!これは……お前の能力じゃない……な……!!」
異常な再生力と生命力、身体の武器化が行えるものの、基本的な肉体の強度や反応力は人間のそれと大差無いようで、貫かれてもまだ生きているものの一時的に動きが封じられる。
血槍を変形させた腕で破壊しようとしつつ、桜空以外の者が自分に敵意を向けている事にも気付き、周囲の警戒をし始める。
>>185
「さすがにこれで倒れてくれるような質ではないか・・・」
血槍を受けても異能封じの弾丸を受けても尚立ち続ける男を見て残念そうにつぶやきながら、二人のもとへ向う。
双眼鏡がないとよく見えない位置にいたが、現場に到着するのにそう時間はかからなかった。
>>186
「な・・・っ!?」
突如現れた薄灰色のキューブに警戒して立ち止まる。強制解消により溶けた血槍は男の足元で血だまりと化しており、それを見て目を疑う。
「血槍が・・・それにあの男、いったいいつからそこに・・・!」
警戒してすぐさま柱の陰に身を隠す。予想外の展開に思考を巡らせながら血を操作しようと試みるが可能ではないことはすぐに理解できた。
男の異様な雰囲気はただものではないことを本能に伝えるのには十分で、背中に冷や汗を感じる。