>>181
>>182
離れた場所から動かずに桜空と刺青の男を観察していた湊だが、桜空が追い詰められたように見えたところでようやく双眼鏡をゆっくりと下して呟く。
「そろそろ潮時、かな」
懐から血液パックを取り出し、ナイフで袋を裂く。
流れ出す血は湊の手の中でみるみるうちに一本の大きな槍へと変化する。
「正直ここで彼に死なれたら困るんですよ……ねっ!」
大きく振りかぶり、血槍を刺青の男に向けて投げる。
その槍は男の身長よりもひと回り大きく、うまくいけば男の体をそのまま貫けるだろう。
>>183
修羅道
「俺の目的はお前を始末してファーストを潰す事……!!」
今度は右腕を戦斧と大剣が合わさったような形状に変えて桜空へトドメを刺そうと振り上げるものの、湊の投擲した血槍が刺青の男、修羅道と名乗る男の体を貫く。
修羅道
「この野郎……!これは……お前の能力じゃない……な……!!」
異常な再生力と生命力、身体の武器化が行えるものの、基本的な肉体の強度や反応力は人間のそれと大差無いようで、貫かれてもまだ生きているものの一時的に動きが封じられる。
血槍を変形させた腕で破壊しようとしつつ、桜空以外の者が自分に敵意を向けている事にも気付き、周囲の警戒をし始める。
桜空「・・・・・っ!?」
(いきなりどこから飛んできたかもわからない謎の槍に戸惑い驚きながらも、どこかからこの男を攻撃している第三勢力が存在することに気づけば、この隙を利用して反撃に出始める・・・・・)
桜空「どうやらこれなら武器が通じそうだな・・・・・!」
ドォンッ・・・・・!
(桜空はまず最初に異能封じの弾丸を男に向けて撃ち放つ・・・・・)
>>183、184