桜空「・・・・・っ!?」
(いきなりどこから飛んできたかもわからない謎の槍に戸惑い驚きながらも、どこかからこの男を攻撃している第三勢力が存在することに気づけば、この隙を利用して反撃に出始める・・・・・)
桜空「どうやらこれなら武器が通じそうだな・・・・・!」
ドォンッ・・・・・!
(桜空はまず最初に異能封じの弾丸を男に向けて撃ち放つ・・・・・)
>>183、184
>>湊
修羅道
「ぐ・・ぉ・・おおおお・・!!」
頭部に異能封じの弾丸が撃ち込まれると、右腕の変形が強制的に解除され、血槍によって動きも封じられ、修羅道が追い込まれた末に唸り声に近い咆哮と共に自分の体を貫く血槍を掴んだその次の瞬間…
『空籠(エア・ケージ)』
修羅道とその周辺を透明性の高い薄灰色のキューブが覆うと、修羅道の体を貫いていた血槍が異能の「適応範囲」から外される事で強制解消させられてしまう。
拘束から解放された修羅道の近くには、黒いローブに身を包み、笑うピエロの仮面を付けた異様な雰囲気を身に纏う小柄な人物が現れる
>>185
「さすがにこれで倒れてくれるような質ではないか・・・」
血槍を受けても異能封じの弾丸を受けても尚立ち続ける男を見て残念そうにつぶやきながら、二人のもとへ向う。
双眼鏡がないとよく見えない位置にいたが、現場に到着するのにそう時間はかからなかった。
>>186
「な・・・っ!?」
突如現れた薄灰色のキューブに警戒して立ち止まる。強制解消により溶けた血槍は男の足元で血だまりと化しており、それを見て目を疑う。
「血槍が・・・それにあの男、いったいいつからそこに・・・!」
警戒してすぐさま柱の陰に身を隠す。予想外の展開に思考を巡らせながら血を操作しようと試みるが可能ではないことはすぐに理解できた。
男の異様な雰囲気はただものではないことを本能に伝えるのには十分で、背中に冷や汗を感じる。