>>46
氷華
「感謝する……わ………」
桜空へ寄りかかり、体力の消耗を抑え、不用意に傷口を広げたり、負担をかけないようにする事で延命に専念しつつ、感謝の言葉を口にし、完全に敵意はないと言うことを示す。
氷華
「……覚えてる?ここで過ごした時の事を………
……私は昨日のように思い出せるわ。」
ゲートを潜った先では、のどかな草原にポツンとある一件家、少し離れた場所では小さな町が見える穏やかな場所……
二人は此所で生まれ、幼い頃を過ごして来た。
周囲にはもう凍てつくような寒さも、周囲からの責任や重圧も無い、まるで幼い頃に戻ったような静かな心になれる場所。
桜空「・・・・・一日だって忘れたことはねぇよ・・・・・」
(この家で過ごした幼少の日々を覚えているかどうか聞かれれば、一日とて忘れたことはないと言葉を返す・・・・・
ここには、自分の全てが詰まっていた、あの日を境に奪われるまで・・・・・)
桜空「・・・・・俺達の原点だ、ずっと、ずっと・・・・・あの日のまま残っていたんだな・・・・・」
>>47