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朱音
「……待ちな。」
氷華にトドメを刺そうと隠し持った拳銃に手をかけようとしたのを見て朱音はいち早く紀の考えと行動を長年の警察としての勘から先読みし、拳銃を取り出した紀の手に向けて蹴りを放つ。
動体視力を強化する、或いは感知感覚強化や、何らかの予知や感知が出来なければ、そのまま手にした拳銃を蹴り飛ばされるだろう。
朱音
「直にうちのボスも目を覚ます。文句があるんならボスに言ってくれ。」
紀「理由は?」
(紀も、かつて幼少期に紛争地帯で過ごしたことで研ぎ澄まされた瞬発力、感知能力を活かして、肘で蹴りを防御する・・・・・
そして、せっかく目の前に一番厄介な相手が手も足も出せずに意識不明の状態なのに、いつ起きるかもわからないボスに文句を言えと忠告する相手を睨みつけ、その理由は何なのかを聞く・・・・・)
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