>>106武亮
晶「……、」
(胡乱げな視線を向けると、男は薄ら笑いを浮べた。普段であれば、何も言わず姿を消すことだろう。だが、今は気分が良いらしい )
晶「別に何もしていないが?」
(生きるために必要なことをしているだけだ。そう言うかのように、さも当然のように答えるのだった )
>>106
希「あ、」
(扉を開けた先で、ふと目が合う。よく見ればそれは、入学式で話しかけてくれた生徒の無惨な姿だった……。声を漏らすと後退る。まだ周辺に、もしかしたらこの室内に、敵がいる可能性がある。踵を返すとその場から離れようとした )
武亮「……嘘が下手な奴だな、その手に持っている物はナイフだろ?」
(相手の落ち着いた様子からして、精神的にかなり歪んでいるのだろうかと察する……
普通、敵味方関係なく誰かを刺したなら少しは動揺しそうなものだが、相手にはそれがまったく見られない……)
生徒「…ぅ……ぁぁ……」
(相手がその場から離れようとした瞬間、生徒の死体が無残に転がる部屋の中からかすかに呻き声が聞こえてくる……)
>>107