>>58
>>60
吸血鬼狩り隊員A
「……………。」
聖銀を込めた黒いアサルトライフルを持ち、夜闇に紛れるための黒い軍服に鉄板の代わりに銀板を仕込んだボディアーマーを着て、黒いフルフェイスヘルメットを被った八人の吸血鬼狩りの小隊がフィーニスの後を着けてユスタスの隠れ家を発見して
無言のまま、ハンドサインだけで八人いる隊員達が隊員二人を後方支援兼応援要請のために待機させつつ、路地裏から廃墟に音を立てないように忍び足で侵入し、何時でも攻撃可能な状態に入る
>>61-62
「はー、…困ったな」
尾行されていることには気付いていたようで、彼と出会う前に足を止めると息を吐く。こうして隠れ家的な場所に、勝手に足を踏み入るだけでも失礼かもしれないのに、結構な人数を連れてきてしまったことに罪悪感を覚えて。大勢で行動していることや気配が漏れていることを見るに、階級はあまり上では無いことを予想すると暫し考え込み。
(あまり傷つけたくないが…ついてこられてしまった上に今回は夜王様の命令もある。きっちり全員、消さなければならない。)
「先ずは其処の君達からにしよう」
隊員達の狙いを自分に向けるため、少し来た道を戻るとひとつの場所を見つめて言葉を口にする。特出した聴覚により、後方支援として待機している2人に目をつけた様子。散らばる瓦礫の小さな欠片を手に取ると2、3個まとめて指で弾く。軽く弾かれたそれは、ボディアーマーも難なく貫通するような威力を持っていて。