まあまあ、そんなに緊張しないで
( ぴしりとした空気を纏う彼から、その見た目通りの堅い言葉が返ってくる。それはそうだ、階級が二個上の関わりのない人間に話しかけられて緊張するなは流石に無理があるだろう。まあ自分はそんなことは気にしない側ではあるけれど。それでも自分に悪意も敵意もないことを示すため笑顔は崩さずにやや眉を下げながら宥めるように猫撫で声で上記。そのまま少しだけ目を細め、目の前の男をゆっくりと見つめる。湿った空気の方から離れていきそうな程に厳格で生真面目そうなその姿は、小柄ではあるものの確かに誰が見ても完璧な軍人そのものだと言えるだろう。軽薄と適当さを売りにしている自分に好印象はまず抱かないだろうな、と脳裏に掠めつつもう一歩だけ近づいて下記述べ。品定めと言えば聞こえが悪い。彼の目には本気さを感じる。何故ここまで国に尽くせるのか。自分にしては珍しく、純粋に興味があるのだ。 )
俺も話は聞いてるよ、優秀な部下もいるものだね
>>7 志賀君
( 目の前の男はへらへらとした笑みを浮かべ、自身へ近づく。やはり話しかけてきたのは気まぐれに過ぎないのだろう、軽薄そうな面持ちに反吐が出る。_自分に力さえあれば今すぐにでも息の根を止めてやれるのに、きっとこの男にはまだ敵わない。近づけば嫌という程感じる男と自身の体格差、相手の余裕そうな表情を前に無謀な戦いを挑むほど感情的では無い。ぐっと拳を握りしめ、ふつふつと沸いてくる怒りの感情を押し込める。まだその時でないだけだ。いつか、必ず。そう言い聞かせるように自身の心を落ち着け相手の方へ向き直る。が、何を考えているか分からない笑顔に不気味さを感じ思わず唾を飲む。人間誰しも分からないものに対しては恐怖を感じるものだ。きっと自分の体が強ばるのは緊張などではなく得体の知れないものへ対する恐れからだろう。男にじっと見つめられそらす訳にもいかず相手を見据えながら下記。 )
お褒めのお言葉、大変光栄であります。今後も精進いたします
>>8 羅刹閣下