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その様子を見た五人はあまりのことに隊長である軍曹共々
「嗚呼・・・化け物」
と呟いて銃口を向けるしかできなかった。
その様子を見ていたチトキンは苛立ち、火炎放射兵を向かわせた。火炎放射器が五人の兵とフランたちの方を向き、味方ごと焼き尽くそうとした
「ああっ・・・おかあさんっ!」
「やめてくれ!助けて!助けて!」
突然火に襲われた五人は防ぐことも素早く海に落ちることも出来ず次々と肌は焼けただれ軍服は火に包まれ、お母さん!やお父さん!と叫びながら海の中に一人残らず落ちていった。
ユラ「ふん……義理も人情もない男は嫌いだよ」
フラン「ユラ、どの口が言えているのかしら?」
呆れた様子でその炎を受け止めていた。腕には最大限威力を弱めさせる防御魔法をかけていた。
ユラはその後ろで準備運動をしていた。フランが受けていたおかげで、ユラは一切ダメージを受けていない。
ユラ「あたしは船内から片付けてくる。ここは任せたわ」
そういい、ユラはフランから離れていった。
フラン「さあ……次は私の番ね」
フランは黒い大剣を呼び寄せ、握る。
そこに聖魔法をかけ、相反する力を宿らさせた。