>>146
ひっ
〈バタドンっ〉
(短い悲鳴が聞こえ、まだ目が眩しい小娘は寝ていたものから転げ落ちる…)
「っつぅ…いたぁぃ…」
「すごいのね、こんなに小さな体なのに。永刧に生きていけるかのようね……!」
オリヴィエの目も、キラキラと輝いている。興味津々である様子だ。
「ここはね、あらゆる世界の変革も受け入れない、平和な世界よ。安心なさい?」
>>148
魔王は、転がる少女にかけより、落ち着くようにと背中を撫でる。
「落ち着けって、ここは城の中だぞ?もう何も問題はない……」
リヴァは、立ち上がってバルコニーから外を眺めた。赤く滲んだ奇妙な満月が怪しく輝く。
「……嫌な世界だ。俺たちがいない間に何が……?」
どこか、リヴァシュナイダーの顔は苦しさに歪んでいるように見える……
>>149
「随分と、変な世界になったね……」
崖から眺める森は、なんとも歪な空気を釀し出している。
「魔王さんが、失踪したからかね……」
「……!誰かが近付いてくる?」
魔王は、ユラとスカルフェイスの気配を悟った。
そして、リヴァに並ぶように、バルコニーから外を眺める。