[勝利と笑顔が知っている]
6.靴紐……!?
「いや、やっぱり何でもないよ。」
それ一番気になるパターンなんですけど……
「う、うん?」
「まぁ、気にしなくていいから。とにかく美里が呪われてる訳じゃないから。大丈夫。」
「うん…!次の試合頑張っt…「うわっ!」エエエエエエ!?」
佐藤君の時と同じで私の言葉をかき消すように声が重なって…
「「セーフ……」」
翼が転びそうになった…
「やっぱり呪いっ!?」
「違うって。ホラ、ここ。」
翼の指差す方に目線を送ると、翼の履いていたスニーカーの靴紐が切れていた。
「普通靴紐って切れ…る…!?」
「さぁねぇ。」
驚いて言葉も出ない私と苦笑している翼。
「次の試合…明後日だよね…!?お店行って直せるか聞いてみる……!?」
「……俺が部活で履いてるのは白のバッシュって忘れた?だからこれは平気。」
焦っている私とは対称的に呆れ顔の翼。
「あ……そっか。」
「でも。」
でも?
「このスニーカー結構気に入ってたんだよね。」
はぁ……で?
「だからさ、直してくれない?美里?」
「それは別に構わないけど……」
「ん、じゃあよろしく。」
そう言って翼が私にスニーカーを預けて、後ろを指指す。
「じゃ、また明日ね。」
気がつくともう家についていた。
いつの間に……!?と思いながら
「スニーカー!任せてねっ!」
と、帰っていく翼の背中に向かって叫んだ。
__なんにも、気づかずに…ね__
〜1から読んでない人へ〜
>>294プロローグ
>>30510ヶ月って…
>>318しばくぞお前?
>>338二人っきりの…
>>345呪い…?何言ってんの…
>>368靴紐……!?
>>383やっちゃおっか♪
ここへ
>>294プロローグ
>>30510ヶ月って…
>>318しばくぞお前?
>>326二人っきりの…
>>338呪い?なに言って…?
>>345靴紐……!?
>>368やっちゃおっか♪
>>383人間、気合いっ!
>>4781日で終わるとか弱っ!
サルっちへ!
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