[勝利と笑顔が知っている]
10.試合当日…!
「美里…緊張しすぎ。」
呆れた顔でそう言うのは翼。
「だって…翼がそんなの履くから…」
そう、今翼が試合の為に履いてるのは部活で使う白のバッシュじゃなくて、私が直したあのスニーカー…
「え?履いちゃダメだった?」
「そーゆうんじゃない…けど…」
「じゃあいいでしょ。今日はこれで絶対に勝つよ。」
でも…ホントはやっぱり履いてほしくない…だって…
「ほぉ。そのスニーカー、中塚が直したのか?」
そう言ったのは先生。
「あ…はい。」
「そうかそうか。でも中塚って呪いがあるんだって?負けないといいけどなぁ。」
ハッハッハ、と大きく笑いながら言う先生の言葉に胸が苦しくなったのが、嫌なほどに分かった。
「先生…何もそこまで…」
その翼の声に被せるようにして、わざと明るい声で言った。
「…っ…そ…そぉ〜ですよね〜!負けないといいなーっ!負けたらゴメンね翼っ!」
大袈裟に笑い、そう言う私に翼が言った。
「なんと言われようと俺はこのスニーカー履くから。…美里が頑張って直してくれたんでしょ?」
そう言いながら出会った時と同じ笑顔で話す翼。
でも…ダメなんだよ…だって…
スニーカー直してる間、翼のことばっかり考えてたから…「翼が勝てるといい」って…「翼が笑ってくれますように」って…それでもって…
翼への気持ちにも気づいたから___
「ダメっ!」
「……美…里…?」
珍しく動揺する翼。私は慌てて取り繕う。
「あ…だって…私が直したのなんて呪われてるから……ね…?」
「……俺、実力あるんだけどな。」
「…え?」
いきなりの言葉に驚き翼の方を見ると、天井を仰いでいた。
「だから、信用してよ。」
そう言って少し意地悪そうな笑みでこっちに顔を向けた翼は…
最高にカッコよかった___
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
余談w
「俺の出番…少なすぎ……」
>>732-733 >>735ヒューヒュー!(*^3^)/~☆
流石、檸檬!女神作だぁ…!*.。. .*・'(*゚▽゚*)'・*. .。.*
>>730それなっ!
>>732-733ファーーーー!!
文章力すごっ!うまっ!面白い!!
続きが楽しみ!
>>735うひょーーーー!!
翼が美里って言ってるー!うへへ←
面白いよ!
>>742いいと思う〜
>>743SO☆RE☆NA(σ>∀<)σ
>>746女神の同僚ってw
(私の中では
女神=美里、檸檬、チ●ロ松←だよ♪)
サルっちへ!
[勝利と笑顔が知っている]
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10.>>735
>>733
(気にしないでね!)