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初代巫女
「失礼な。こんなに人間らしい人間、他にいないでしょ?」
左手で右肩を押さえながら右腕をグルグルと回し、右肩をコキコキと鳴らしながら、その異様な強さからそもそも人間なのかと疑問視している魔咲美に対して自分ほど人間らしい者はいないだろうと応える。
思い切り違和感のある返しだが、初代巫女はその事について気付いていない。
初代巫女
「ふーん、アンタも変わり者ねぇ…
そう、私もここから東の端にある小さな神社の巫女を一応やっているわ。
ま、巫女と言っても私が勝手に建てて勝手に妖怪退治をしているだけなんだけどね。」
勝手に神社を建ててそこで妖怪退治を請け負っているのだと言うことを話す。
集落を離れて一人で妖怪退治の稼業を始めていると言うようにかなりの変人なのだが、同じく集落から離れて一人で森の中に住んでいる魔咲美に何処か親近感を初代巫女は感じている。
初代巫女
「紹介がおくれたけど、私の名前は博麗霊夢。
アンタの名前は?」
魔咲美「人間らしい人間って・・・・・お前それマジで言ってるとしたらやばいぞ・・・・・」
(相手は本当に人間なのか疑っていたところに、相手の自分が人間らしい人間であるということを強調して言っているのを聞けば、逆効果でより一層魔咲美の中で疑惑が強まってゆく・・・・・
自分は集落の住人達からの差別に耐え切れずに敢えて森の奥に隠れるようにして住んでいるのだが、妖怪退治をする巫女という人間ならば、集落の近くに拠点を構えていた方がすぐに迎えて都合がいいようにも思えるが、集落から離れた場所にその神社を建てているとなると、頭の中に疑問が多く浮かぶ・・・・・
だが、相手が人間であろうとなかろうと、悪い奴でもなければ不審者でもなさそうだと思えば「私は霧雨魔咲美、森の奥で一人で住んでいる魔女だ」と自己紹介をする・・・・・)
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