(続き)
でも、そう思うのは一瞬だけ。
凛ーー部長ーーもそう思っているだろう。私を裏切っていなければ。
大抵の部員はーー7割ーーは生徒会が大嫌いだが、残りはどうかわからないから。
(一回ストップします、ごめんなさい)
>>182続き
凛は、みんなの、この部活の、理解者だから。
復活派の人は皆、吹部の人が相談する。私もその一人。
「麻美。私、会長に訴えようかなー」
「え!?やだ!やめてよ!そうしたら、―――」
「そうしたら、何?」
「―――ううん、何でもない。でも、やめて。お願いだから」
ここにいるのが2人だけで良かった。
「でも、一回だけ言ったことあるよ?ここはいかれてるって」
……!嘘…!?
「じゃあ、何で吹部が潰れてないの?」
「そりゃあ、いきなり強豪が潰れたらおかしいからだよ」
それはそうですけど…ねぇ。あいつなら何かと攻撃しそうだからねぇ。頭いかれてるしー。
「今年のコンクール、終わったら何かしてきそうだねー」
「凛!嫌なこと言わないでよ。美雪だって、フルートソロ全国まで行って、大会がコンクール終わってからなんだから」
「美雪ちゃん、すごいよねぇ。今回、フルートとピッコロの持ち替えでしょ?」
「うん。とにかく、あいつに訴えるのはやめて」
「……はーい」
これなら大丈夫…かな。
―――美雪❅視点―――
部長、遅れすぎです……!
でも、あそこ完璧とか流石です!
これじゃ、褒めてんのか、けなしてるのか……。
まぁいいでしょう。
❅ ❅ ❅
部長が、一回あいつに言ったあ!?
ハァ、何してんの!?
あぁ、やばいやばいやばいーーーどうしよう!
一応、あいつの秘密、知ってんだけど本当かわからないからなぁ。どうしよう。
とりあえず、観察――情報収取――しますか。