「 ……あ、私? 私は橋本 すずか! 特徴をいえば運動神経抜群だけど頭はスッゲー悪いって感じかな、それでもいいならよろしくね〜? 」
「 う、うーん? よ、よろしくー…… 」
ほのあに自己紹介をしてと言われたような気持ちになったので、黒髪ポニーテールの子は少々めんどくさそうに自分の特徴 ( 長所と短所 ) を言って自己紹介する。
だが、最後の言い方がウザったらしかったので、ほのあは今までで1番適当に返事を返した。表情も笑顔ではなく、苦笑いで。
しかしこれも橋本 すずかという子の個性であると思い、ほのあはここにいる4人と仲良くすることとなった。
「 ふう、これでやっと全員自己紹介が終わったね! さてと、次は…… 」
「 え? ちょっと待ってよ秘書さん! まだ私自己紹介してないんだけど!? 」
4人の自己紹介が終わったので、最後はほのあが自己紹介をしようとしたが、秘書のよもぎに自己紹介は全員終わったと言われてしまった。
ほのあは自分の自己紹介をハブかれそうになったので、少し焦っている様子だが、よもぎは淡々としながら今日の予定メモを見つめている。
自己紹介をしなくてもいい理由を聞いてみると、どうやら4人は出迎える人のことをよーーく知ってないといけないらしく、もう4人はほのあの詳しいことを知っているらしい。なので、自己紹介をする必要はないのだ。
このことを聞くと、ほのあはなるほどと納得し、よもぎは次の予定を発表した。
「 えーっと、次は……家! 村長の家に行こう! 」
予定メモを見たあと、よもぎは秘書だと言うのに馴れ馴れしいタメ口を使って予定を申し上げた。
どうやら次は新村長、つまりほのあの家に行く予定になっているという。今日からほのあは独り暮らしをするのだ。確かに、独り暮らしをするには家が必要である。
「 あら? 家って、もう建ててあるの? 知らなかったわ……! 」
「 おう! 夜徹夜してまで、不動屋の俺がしっかりがっしり建てといたんだからな! 」
「 へ〜! もみじが建ててくれたんなら、是非見てみたいものだ! 」
そういえば、もみじはさっきの自己紹介で不動屋をやっていると言っていた。なので、ほのあの家も建ててくれたのだろう。
ちなみに、お金の方はほのあのお母さんが先払いしてくれているらしい。なので、ほのあのおこづかいが取られることはない。
なんだかんだで、もみじが建ててくれた家に行くことになった。本来ならば住むほのあと家を建ててくれた不動屋のもみじと秘書のよもぎが行くことになっているのだが、どうやらすずかともももほのあのことが気になるのか、一緒に着いてきてしまったので、5人で一緒に行くことに。
家は北へ続く道の先に建ててあるらしく、その家がある方へ歩いていく。歩いていると、いつの間にか茶色いレンガ道ではなく、桃色と黄色のタイル道に変わっていた。だが、ここならあの綺麗な川がよく見える。
近くで見てみると、この川の水は底が見えるほど綺麗な水だった。川の流れる音を聴いていると、とてもリラックスできそうだ。
タイル道の右側を見てみると、向こう岸に渡れるメルヘンチックな橋があった。
その橋を渡って向こう岸にたどり着くと、今度は土が道になっていた。その周りは芝生。元村長であるよもぎの優しさなのか、夜にも通れるように外灯がいくつか設置されている。芝生には、なにかを作れそうなスペースも。
その道をまっすぐ進んでいくと、もみじが一言こう言った。
「 そろそろ着くよ! こっちこっち〜! 」
「 あ、待ってよー! 」
もう少しで着くのか、もみじはできる限り足をすばやく動かし、まっすぐに走っていった。それに引き続き、ほのあももみじと同じように走っていく。子供は元気なものだ。
そうして道を辿っていくと、庭はベンチ、自動販売機などがある庭で、屋根の色はもみじの髪と似ている橙色。家の外観は普通だが、とても綺麗で広そうな家だった。
ディアン さん
返信遅くなってごめんなさい! いつもコメントありがとうございます!
どうでもいいですが、ゲームはそこそこ得意で、アニメオタク……というのがすずかの特徴です。
交流板には行けたら行きますね!
お久しぶりです。ずっと更新してなくてごめんなさい! あと、ものすごくどうでもいいですが……。
>>31に書いてある “ 今は土が道になっているところにあった右側の芝生に、小さな木のベンチを作ろうと募金を始めたところ ” というのは、>>16の
“ 今度は土が道になっていた。その周りは芝生 ” という場面と繋がっています。意味わからなかったらすみません!
話は変わりますが、1日に1回は更新することを目標として、これからも頑張ります! 何卒よろしくお願いします。