マシュリ姫はしばしの間、その景色を見つめて
いましたが、ふと誰かに声をかけられました。
「―プリンセス、こんな夜更けに何をなさっているんです?」
マシュリ姫は声のする方を見やると、整った顔立ちの
マシュリ姫と同い年くらいの少年がおりました。
姫は驚きました。こんな近くに人がいたのに
気付かなかったなんて。
「貴方こそ何をなさっているのかしら?」
マシュリ姫は言葉を返しました。
少年は笑いながら、こう答えます。
「僕は魔物の見張りをしているです、プリンセス。それが僕の仕事だから」
少年は言いながらマシュリ姫に近付き、手の甲に
キスをしようとしました。マシュリ姫はそれに
気付き、素早く手を引っ込めました。
「おっと、ただの挨拶ですよ。それとも、名前も知らない少年にいきなりこんな挨拶をされては迷惑ですか?」
マシュリ姫は怪訝そうな顔をしました。
まさか、私の体質を知らないの?と。
誤字発見…
急いで書くのは駄目ですね。
>>3の誤字
×「―その体質を治す必要は何かないのか」
○「―その体質を治す方法は何かないのか」
>>6の誤字
×「僕は魔物の見張りをしているです」
○「僕は魔物の見張りをしているんです」