こんにちは!
今回の小説はおとぎ話っぽい感じになってます。
コメント、感想、どしどしお待ちしてます!
むしろ下さい!←
ツンデレ姫と天然王子もよろしくね(*^^*)
昔々、といってもそれほど昔じゃないですが
美しく栄えた王国に、たいそう美しい姫がおりました。
この姫の名をマシュリといいます。
マシュリ姫は美しく器量も良い姫ですが
厄介で恐ろしい難点が一つだけありました。
その難点とは?負けん気が強いところ?
若い女性が注目しているものに興味を示さないところ?
―いいえ、違います。姫には触れた人間を毒に
犯す事の出来る生まれつきの、呪いのような
体質がありました。
王様は知り合いの魔術師に、姫の名前は
何が良いか、姫に何かおかしな体質はないか等を
聞きました。魔術師は名前はマシュリが良いと答え
それから静かに目を伏せてから、ゆっくり言いました。
「心して聞いてくれたまえ、我が友よ。このプリンセスには生まれつきで、触れた人間を毒に犯すという恐ろしい体質がある」
魔術師の話に、王様は自分の耳を疑いました。
まさか、ようやく生まれたプリンセスにそんな
体質があるとは!ですが、王様もいつまでも悲しんでは
いられません。王様は魔術師にこう問いました。
「―その体質を治す必要は何かないのか」
魔術師は王様の目を見て、その質問に答えます。
「月の雫を姫に飲ませよ。さすれば、この恐ろしい体質は治るであろう…」
魔術師に礼を言い、王様は王国へ戻りました。
そして、召し使いに月の雫を探してここへ
持ってくるように命じたのです。
―ですが、国中、世界中を探しても月の雫は
見つかりませんでした。
王様は悲しみに明け暮れましたが、せめて
このプリンセスを愛情を込めて育てようと決意
しました。そのお陰もあってか、美しく器量の良い
プリンセスに育ったのです。
マシュリ姫も18歳になりました。
―ある夜の事です。マシュリ姫は宮殿を抜け出しました。
自分の体質も、宮殿での生活も嫌になってしまったの
です。マシュリ姫は、いっその事誰も自分の事を
知らない世界、いいえ、誰もいない世界に行きたいと
すら思っているのです。それが叶わなくてもせめて
宮殿を抜け出せば、何かが変わると考えました。
走って宮殿を抜け出したマシュリ姫は
気付くと知らない場所に出ていました。その場所は
王国全体が見渡せる場所でした。マシュリ姫は
少しだけ心を落ち着かせる事が出来ました。
マシュリ姫はしばしの間、その景色を見つめて
いましたが、ふと誰かに声をかけられました。
「―プリンセス、こんな夜更けに何をなさっているんです?」
マシュリ姫は声のする方を見やると、整った顔立ちの
マシュリ姫と同い年くらいの少年がおりました。
姫は驚きました。こんな近くに人がいたのに
気付かなかったなんて。
「貴方こそ何をなさっているのかしら?」
マシュリ姫は言葉を返しました。
少年は笑いながら、こう答えます。
「僕は魔物の見張りをしているです、プリンセス。それが僕の仕事だから」
少年は言いながらマシュリ姫に近付き、手の甲に
キスをしようとしました。マシュリ姫はそれに
気付き、素早く手を引っ込めました。
「おっと、ただの挨拶ですよ。それとも、名前も知らない少年にいきなりこんな挨拶をされては迷惑ですか?」
マシュリ姫は怪訝そうな顔をしました。
まさか、私の体質を知らないの?と。
「あら貴方、私の体質を知らないの?私は触れた人間を毒に犯す事が出来るのよ。それとも、貴方を毒に犯してあげましょうか?」
そんなマシュリ姫の脅しのような発言を聞いた
少年は大きな声をあげて笑いました。
マシュリ姫はまたしても怪訝な顔をするはめに
なりました。
「それって、本当に毒に犯す事が出来るんですか?てっきり僕は、"美しい薔薇にはトゲがある "の類いかと思ってましたけど」
マシュリ姫は驚きました。こんな人間もいるのだと。
今まで、城の人間以外はマシュリ姫の体質を恐れて
マシュリ姫に近付こうとすらしませんでした。
「違うわ。私は本当に毒に犯す事が出来るの。それとも、貴方で試してあげましょうか?」
マシュリ姫は、少年を見つめ、また脅迫のような発言を
しました。少年はニコリと微笑むと
「良いですよ、試しても」
と言ったのです。マシュリ姫は、少年をもう一度
見つめましたが、少年の心意は分かりませんでした。
「貴方、本気なの?私の体質で、貴方は死ぬわよ。死体すら残らないかもしれない」
もしも少年が本気なら、止めようとマシュリ姫は
言いました。少年はまたも大きな声をあげて笑い、
こう言ったのです。
「すみません、プリンセス。冗談ですよ。だからどうか、そんな顔をしないでください」
マシュリ姫はホッと一息。名前も知らない少年に
死なれては困ります。
誤字発見…
急いで書くのは駄目ですね。
>>3の誤字
×「―その体質を治す必要は何かないのか」
○「―その体質を治す方法は何かないのか」
>>6の誤字
×「僕は魔物の見張りをしているです」
○「僕は魔物の見張りをしているんです」
マシュリ姫は少年に名前を問いました。
こんな変わった少年とこんな場所で出逢ったのも
何かの縁ですからね。姫は一応、自分の名前も
名乗りました。この少年なら、自分の名前も知らないと
言いかねないからです。
「僕はシュラード。よろしく、マシュリ姫」
そうして少年の名前と年齢を知りました。
どうやら、この少年はマシュリ姫と同い年の
ようでした。シュラードは、マシュリ姫に
「プリンセス、どうだい?僕と一緒にドラゴン退治に行かない?大丈夫、僕が守るから」
誘いをかけました。
マシュリ姫はチャンスだと思いました。
宮殿を抜け出せば何かが変わると思っていましたが
この少年、シュラードと出逢った事により
何かが変わろうとしている。マシュリ姫はそう
感じました。
「良いわ、貴方と一緒にドラゴン退治しようじゃないの。大丈夫よ、私、うぬぼれの強い何処かの守ってもらうようなヤワなプリンセスじゃないから…」
そんな姫の言葉にシュラードは笑みを漏らし
「それは頼もしいな。それに、こんなに美しい姫が相手ならドラゴンも逃げてしまうかもね」
と言いました。
こうして、マシュリ姫とシュラードの冒険が
始まりました。
シュラードは自分の大きなリュックから
寝袋を取り出しました。
「何、してるの?ドラゴン退治に行くんじゃなかったのかしら?」
マシュリ姫は言いましたがシュラードは
今日はドラゴンはいないから夜が明けるまで
眠りにつくと答えました。どうやらこの少年
ドラゴンが出るか出ないか、匂いで分かるらしいの
です。マシュリ姫の分の寝袋を取り出して夜が明けるまで
眠りにつきました。
そうして、夜が明けました。
マシュリ姫は朝の王国の景色を地べたに座りながら
眺めました。朝と言っても、まだ早く、歩く人も
少なかったですが、それでも美しい景色でした。
シュラードもそんな姫につられて起き、素早く狩り用の
服に着替えました。マシュリ姫にも狩り用の服を
渡しました。
「これに着替えるのに、何か意味があるの?」
「…君は破れたドレスで狩りをするつもりなの?いくらなんでも危険過ぎるよ。防御の高い服じゃなくちゃ」
マシュリ姫は誰にも言わずに宮殿を抜け出したので
ドレスのままでした。破れたのはきっと、走っている
最中に何処かに引っ掻けてしまったのでしょう。
マシュリ姫はシュラードに向こうを向くように言ってから
さっと着替えました。
「―さぁ、行こう!」
二人のドラゴンを退治するという冒険が始まりました。
先を行くシュラードに着いていく形のマシュリ姫。
見える景色はどんどん王国から遠ざかっていきます。
マシュリ姫はふと、不安になりました。
このままドラゴン退治の為に王国から遠ざかり
得体の知れない場所で、やっていけるのかと。
きっと、王国の王である父は、マシュリ姫を
血眼になって探す事でしょう。そんな不安に
気付いたのか、シュラードは
「大丈夫だ、僕が傍にいるよ」とマシュリ姫に
微笑みました。彼の笑顔にドキドキしている姫が
いました。これが恋、なのでしょうか?
道の途中、シュラードが急に歩みを止めました。
「ちょっと、何かあったの?」
マシュリ姫は心配気に問いました。
シュラードは真剣な眼差しで答えます。
「"気配 "がするんだ。もしかしたら、ドラゴンとは違う、魔物が近くにいるのかも…」
"気配 "。彼は匂いや気配で近くに魔物がいるのかなどが
分かるのです。彼はマシュリ姫を守るような体勢で
周りを見つめます。シュラードは手持ちの剣を取り出し
握りしめますが、一向に魔物は現れません。
とはいえ、油断は禁物。気配は消えていないのですから。
―すると。
「きゃあ!」
マシュリ姫の叫び声がシュラードの背後で響きます。
シュラードがパッと後ろを振り向くと姫が
魔物に襲われています。
マシュリ姫は魔物の恐ろしさに怖気づきましたが
勇気を振り絞り、魔物のゴツゴツした体に触れました。
―シュウゥゥ。煙りとともに、魔物がどんどんと
溶けてゆきます。そうして最後には消えてなくなりました。
「どうやら、私の体質は魔物にも効くみたいね」
肩で息をしながら、マシュリ姫は自虐的な笑みを漏らすと
そう言いました。素早くシュラードが姫に近寄り、
「大丈夫…みたいだね。にしても、凄いじゃないか!魔物をやっつけるなんてさ」
と、尊敬の眼差しでマシュリ姫を見つめました。
その屈託のないシュラードの微笑みにマシュリ姫は
救われたような気持ちになりました。
と、同時にある想いが姫の中で生まれました。
―彼に触れてみたい。という気持ちです。
今まで、マシュリ姫は月の雫をほしいとは
思いませんでした。ですが、彼と出逢い、この
恨めしい体質を治したいと思うようになりました。
またまた誤字…すみません。
創作意欲を掻き立てて、想いのままに
書きすぎるのもよくありませんね。
>>10
×「何処かの守ってもらうような」
○「何処かの王子に守ってもらうような」
シュラードはマシュリ姫に水を渡しました。
「大丈夫かい、マシュリ」
姫はもらった水を飲み干し、独り言のように
言いました。
「―貴方に触れる事が出来れば、どんなに楽しいかしら」
そんなマシュリ姫の言葉にシュラードは目を見開いて
驚きました。
「マシュリ、今、何て?」
「私、貴方に触れたい!ドラゴン退治が終わったら、月の雫を探すの、手伝ってくれる?」
誤字ばかりあってすみません。
創作意欲…敵だ…
こんばんは!ここまで読ましてもらいました!
感想
ツンデレ姫と天然王子の時から思っていましたが、描写がすごくうまいと思います。
その時の様子が目に浮かんでくるようです。
アドバイス
はじめの頃ですが、マシュリ姫は、18年間、どうのようにして毒に犯すことを避けられたのか、ということを書いた方が
いいと思いました。
参考として、ディズニー映画のアナ雪(アナと雪の女王)をご存知でしょうか?
このストーリーのはじめでは、エルサが手袋をして物を凍らせることを避けています。
そういうところを詳しく書いていって欲しいな、と思いました。
それでは、続きも楽しみにしています!
「月の、雫だって?」
シュラードは聞き返します。
「そう。月の雫。月の雫があれば、私の体質はなくなるの。そうして、他人に触れる事が出来るようになる…」
マシュリ姫は簡単に説明し、シュラードを
見つめました。父の召し使いが世界中探しても
見つからなかった月の雫。ですが、シュラードと
一緒なら、見つかるような気がしてきます。
>>20
ありがとうございます!
感想が嬉し過ぎる…
成る程、マシュリ姫が18年間どのようにして
毒に犯す事を避けてきたのか…ですか。
確かに、読者は疑問に思うかもですよね。
ありがとうございます。機会を見計らって
シュラードにでも聞かせて、喋らせます(笑)
玲織来ました!
こっちもすごい好き...!
ここまで細かく設定出来るのって凄いと思う。表現の仕方も分かりやすくて、想像するのが楽しかったよ!
これからも見に来る!頑張れ〜!
>>23
ありがとう、めちゃめちゃ嬉しいよ(о´∀`о)
そっか。頑張ってるから嬉しいな。
うん、テスト前だから更新遅れるかもだけど
また見てね!
「分かった、月の雫を探すの、僕も手伝うよ。勿論、手伝わせてほしい。僕に出来る事なら、何でもするよ!」
シュラードは強い眼差しで姫を見つめ、言いました。
シュラードはマシュリ姫の強い味方になりました。
マシュリ姫もシュラードを見つめ、彼に触れる事が
出来ればどんなに良いかと、再び思いました。
「ありがとう。貴方は私の強い味方よ。貴方と巡り会えた運命に感謝しなきゃね」
ウインクをし、マシュリ姫は言いました。
シュラードの顔が赤くなっているのに、姫は
気付いていませんでした。
マシュリ姫は、ジリジリと照りつける大陽に
目を細めつつ月の雫について考えていました。
果たして、自分の体質を治す効力がある月の雫とは
どんなものなのだろうか。しかし、いくら考えても
答えは見つかりません。
「どうしたの?」
シュラードに見つめられ、姫の顔は思わず真っ赤に
染まりますが、悔しいので照りつける大陽のせいに
しておきましょう。そんなこんなで、歩いていくうちに
薄暗い不気味な洞窟が眼前に広がります。
思わず後ずさってしまいそうになるのを堪えて
眼前に広がる不気味な洞窟をキッとマシュリ姫が
睨み付けます。シュラードはマシュリ姫の一歩前に
立つと、ゴクリと唾を飲み込みます。
「この洞窟の中にドラゴンの住み処があるんだ。昔は、金銀財宝のたくさん詰まった、夢のような洞窟だったらしいけど。でもその噂を聞き付けた盗賊達が、みんな残らず、財宝を盗んだらしいね。…まぁ、当たり前だよね。」
そう良いながら、シュラードは笑います。
「…にしても、不気味で薄暗い洞窟ね。何だか、気味が悪いわ」
マシュリ姫はチラッと横目で眼前の洞窟を見据え
吐き捨てるように言いました。
「そうだね。でも、僕の父上の若い頃は、本当に夢のような洞窟だったんだよ。それこそ魔法のランプがあるんじゃないかって、伝説まであるくらい。君も知ってるだろ?…ほら、あの、三つの願いを叶えてくれるっていう、ランプの魔神が出てくるおとぎ話さ」
マシュリ姫は驚きました。
まさか、こんな薄気味の悪い洞窟が?どうにも
信じられません。
「三つの願い、ね…もしも三つの願いを叶えてくれるランプの魔神がいるのなら、私の願いはただ一つ。この体質を治す事」
マシュリ姫は遠くを見つめるような表情で
独り言のように言いました。
「それは、遠い望みなんかじゃ無くなるんだ。だって、月の雫を探して、君は体質を治して人に触れる事が出来るようになるんだもの」
シュラードは、マシュリ姫に勇気づけるように
言いました。その言葉一つで、マシュリ姫は
心が暖かくなるような、そんな気持ちになりました。
「ありがとう。貴方は私の光よ」
マシュリ姫はゆっくりとシュラードを見つめ、
微笑みながら、言いました。
貴方匿名板で言われてますよ。
31:新見川すみれ◆96:2019/09/05(木) 20:09 >>30
わざわざ言っちゃうともっと荒れるッスよ....
ごめんなさい🙇
33:樹音@新一 ◆6Y:2019/09/05(木) 20:15 >>30-32
どういう事ですか?(焦り)
こういうのは気にせずに放っておくべきッス、名指しで暴言吐くなんて普通考えたらやっちゃいけないことッスから。そんなルールも守れない輩は放っておくに限るッスよ
35:新見川すみれ◆96:2019/09/05(木) 20:16 >>33
気にしないでくだち
>>30
善意で言ったのかもしれませんが
もう言わないでほしいです。
皆さんも、これからは控えてください。
本当にすみません
>>34-35
はい、見てませんので分かりませんが
ありがとうございます。
でもそれが「小説ヘタクソ」「タヒネ」でも何かしら
注目されてるってポジティブに頑張ります!
「マシュリ、僕にとっても君は光だ」
シュラードもマシュリ姫を見つめて言いました。
「こんな時、君にキス出来たら良いのにって思うよ」
心底悔しそうにシュラードが言いました。
マシュリ姫も頷き
「ああ、シュラード。私もよ」と言ったのです。
更新されてよかったです
やめてしまうのではないかとハラハラしました><
もちろん樹音さんの意思でやめるのなら仕方ないですが、不本意な形で更新が途絶えるのは残念なので……
陰ながら応援しています!
私も応援してるよ!樹音ちゃんの小説だいすき!😘
私は樹音ちゃんの味方だよ、これからも頑張ってね💪✨
私もがんばりゅ()
>>39
そう言ってくださる方が一人でもいらっしゃって
とても心強いです!ありがとうございます(^o^)
>>40
だいすきなんて言ってくれて、本当に嬉しい!
私のタピオカパンちゃんの小説大好きだよ!
本当にありがとう!
私もうれじいいい😭😭✨こちらこそ!ありがとう👼♥
44:樹音@新一 ◆6Y:2019/09/05(木) 20:53 どういたしまして!
お互い頑張ろうね(^o^)私もまた見るから
また見てね!
「今日ほど、自分の体質を恨んだ日は無かったわ、シュラード。私、貴方が好きよ」
マシュリ姫は勢いに任せ、言いました。
シュラードはマシュリ姫を強い瞳で見つめて、
「僕も好きだ、君の事が」
と告白をしました。
二人が幸せな雰囲気に包まれている中
王国では、まるで葬式のようなムードが漂っていました。
理由は明確です。王国の姫であるマシュリ姫が
突然失踪したからです。
「陛下、やはり何処を探しても姫はおりません」
召し使いの一人が、頭を深々と下げ、失望したように
悲しげな顔をし王様に告げました。
王様は召し使いの顔をじっくり見てから
「そうか…」とだけ言いました。
その後、王様は独り言のようにこう付け足しました。
「愛する王妃のみならず、愛娘まで失ったら私はどうすれば良いのか…」
そんな王様の様子に、いたたまれなくなった召し使いは
「失礼します」という言葉を残し、王の間をあとに
したのでした。一人になった王様は二年前の事を
思い出していました。
二年前、王様には愛する王妃がおりました。
美しいけれど、どこか儚げな、そんな女性でした。
心から王様、マシュリ姫、王国を愛する優しい
王妃でしたが、不治の病に犯された王妃は
帰らぬ人となってしまったのです。けれど、王妃は
最後まで弱音を吐かず、強い姿だけを皆に見せて
いました。勿論、王様にもです。そんな王妃が
唯一吐いた弱音は
「嗚呼、一度で良いから、娘を抱き締めたかったわ」
でした。王様は、王妃の願いを叶えようと
再び月の雫を探させましたが、見つかりません。
結局、王妃の願いを叶えてあげる事の出来ぬまま
王妃は帰らぬ人となったのでした。
王様はマシュリ姫が失踪した事により
神経質になっていました。王の間を歩き回って
おりました。
そんな王様の気持ち等知らず、マシュリ姫と
シュラードは幸せ絶頂で見つめ合っておりました。
姫が18さいになるまでのところが見たいです
51:樹音@新一 ◆6Y:2019/09/08(日) 13:16 >>50
じきに説明するつもりです!
見てくれてありがとう、またお願いいたします
こんばんは〜!続きがより楽しみになってきてる‼
三人称に合った説明だと思う。すごく読みやすい。
改行はしているのだけれど、場所や時間が変わるときに改行されてないところがちょくちょくあったから、そこを直せばいいと思う。
これからも応援してるよ!
ごめん、お姉ちゃんの名前のままだった
54:樹音@新一 ◆6Y:2019/09/10(火) 21:27 >>52-53
てか、そう言ってくれてめちゃめちゃ嬉しい!
本当?良かったー、気を付けてるから…
成る程ー。確かに、そういうの大事よね。
気を付けるわ。
大丈夫よー
着々と進んでるね!
読んでてすごく楽しい!
頑張れ〜!
>>55
嬉しい、ありがとう!
頑張ります!
―ドゴッ。洞窟の方から大きな音が
聞こえてきました。二人は驚き、目の前に
広がる不気味な洞窟をじっと見ます。
「…そろそろ仕事の時間みたいだね」
シュラードはいささか残念そうに言いました。
それでも、シュラードは一歩前に進みます。
「行きましょう!」
マシュリ姫も言います。
そう、二人の冒険が再び始まるのです。
遅ばせながら批評させて頂きます!
先ずは良いところから、
メルヘンチックな描写や表現が一杯で、まるで御伽噺を読んでいるかの様な錯覚に陥ったッス!独特の柔らかな雰囲気や情景を再現出来るのは、一故作者様の才能によるモノだと思うッス!マシュリ姫とシュラードが愛し合っていたコトの説明もキチンと為されているので、疑問や不安に思わされる点が少ないコトも魅力ッスね!心がポカポカと暖かい気持ちになれる作品だと思うッス!
次は改善点ですが、
改行するのに相応しくないトコロで改行されてたり、逆に改行が必要なトコロで改行されてなかったりで何処か拭い切れない違和感を感じるッス。後は「を感じた」や「だと予想できた」などのパターンが多いので、主人公はもしかしてエスパーなのでは?と途中まで邪推しちゃったッス。案外、何も分からずに迷走する展開も一度や二度入れないとつまんないッス。なのでその様な描写も多目にするべきかと思いまッス。
何はともあれ、個人的には好みの小説ッス!続きを楽しみにしています!それではドロンッ!とさせて頂きますな!
>>58
ありがとうございます!
嬉しいです。
ありがとうございます。自分がメルヘンチックなの
好きなんですが、他人様から見てちゃんとに
メルヘンチックに書けているなら良かったです。
安心しました。
あー…そうですね。エスパーか?って思いますね。
そういう表現も使いつつ、すみれさんの言うような
迷走する描写も入れたいと思います。
参考になりました、ありがとうございます。
好みの作品……ありがとうございます。嬉しいです。
またいつかよろしくお願いします!
連載再開したいと思います
これからもよろしくお願いします
二人はおそるおそる、怪しげな洞窟に
足を踏み入れました。暗い洞窟を照らすのは
マシュリ姫の先を歩くシュラードのランタンのみ。
宮殿しか知らないマシュリ姫は緊張して身震いします。
「大丈夫かい、マシュリ?」
心配したシュラードが姫に問いかけます。
マシュリ姫はそれに「ええ」とだけ答え、改めて
洞窟を見渡します。先程シュラードが話していた
"金銀財宝のたくさん詰まった夢のような洞窟 "には
どうしても見えません。ただただ薄気味悪いだけ。
「それより月の雫よ。早くドラゴンを退治して月の雫を見つけにいきたいわ」
マシュリ姫はそんな事を考えていました。
すると突然、シュラードが大声で叫びます!
「―マシュリ、後ろ!避けて‼早く避けるんだ!!!」
「え?後ろに何があ……」
マシュリ姫が彼の声に応じ、後ろに何があるのか
問いかける前に
シュッ!ドラゴンがマシュリ姫に襲いかかります!
「いやぁ!」
マシュリ姫はドラゴンに触れて、動きを封じようとし、
シュラードはドラゴンに矢を放とうとしましたが
時すでに遅し。
マシュリ姫はドラゴンに右腕を噛まれ、負傷しました。
「マシュリ!マシュリ、しっかり!」
シュラードは素早くマシュリ姫に駆け寄ります。
マシュリ姫が負傷した右腕には血がしたたかに
流れています。シュラードはマシュリ姫に包帯を
渡しました。
「包帯、ありがとう。あと、私は大丈夫よ。心配しないで」
マシュリ姫はシュラードに笑みを送ります。
そして自分の右腕に包帯を巻きながら、
姫の側で倒れているドラゴンを見て言いました。
「見て、このドラゴン、私に噛みついた事で毒に犯されたみたい」
シュラードは目を見開きます。そして
「まさか、噛みつく事でも毒に犯されるなんてね。ビックリだ」
と言いました。
「ねぇ、シュラード。このドラゴンの他にドラゴンは?」
包帯を巻き終えた姫が言いました。
同じような事が起こらないように念を入れなければ
なりません。
「いや……ないよ。さっきまでは数匹気配があったんだけど。でも人の気配が…」
シュラードは言います。
それを聞いたマシュリ姫は驚きました。
「まさか、こんな洞窟に人が?嘘でしょう?」
「―そこにいるのは誰?!」
突然、女性の声が響きます。
シュラードがおそるおそるランタンで照らすと……
黒く長い巻き毛、踊り子のような服を着た
美しい女性の姿がありました。年齢は姫達と同じように
思えます。
「そちらこそ、どなたかしら?こんな洞窟で何を?」
マシュリ姫は声をかけました。
「あたしの名前はマターリ。女盗賊よ。この"奇跡の洞窟 "の財宝をいただきにきたの」
マターリと名乗る女性が言いました。
マシュリ姫とシュラードは驚き、目を白黒させます。
「女、盗賊……だって?君が?」
シュラードはなかば独り言のように呟きます。
「…なーんて。あたしは貴方達と同じ、狩人よ。貴方達もこの洞窟に潜むドラゴンを狩りにきたんでしょう?安心して、残りのドラゴンはあたしが退治しておいたから」
シュラードは驚きました。まさか、この短時間で?
もしかしたらこのマターリという女性は凄腕の
狩人なのかもしれません。マシュリ姫も同じ気持ちの
ようです。マターリを尊敬の目で見つめています。
「貴方は―凄いのね。私なんて、右腕を負傷したというのに。もし貴方が…マターリが私達の冒険に加わってくれたら心強いわ」
マシュリ姫はマターリの手を取り、言いました。
マターリは眉をひそめます。
「あんた達の…冒険?あんた達、冒険してるの。ふーん」
二人をじろじろ眺めてマターリは言いました。
シュラードはじろじろ見られて気分を悪くしたのか
「僕達が冒険をしちゃ悪いか?あと、じろじろ見て。マシュリ姫に対して失礼だぞ!」
と言いました。マシュリ姫はあーあというように
溜め息をつきます。姫は、自分がプリンセスだと
言うことをマターリに秘密にしておきたかったのです。
「あらごめんなさいね、じろじろ眺めて。それに、この娘がプリンセスだって事は知ってる。だから、冒険なんてしてると聞いて驚いたのよ」
マターリは言いました。今度はマシュリ姫がマターリを
見つめます。どうもマターリが姫を知っているというのが
信じられないからです。
「あら、私の事知ってたの?それは、今度は私が驚く番ね」
マターリを試すようにマシュリ姫が意地悪く言います。
「知ってるに決まってんでしょう。毒を持ったプリンセスがいるって、有名よ」
樹音@新一さん、こんにちは。猫又と申します。
毒の姫と月の雫、ここまで読ませていただきました。
読んでみての感想ですが、
オリジナリティのある面白い設定の組まれた作品だなと感じました。
生まれつき呪いを受けた姫と狩人シュラード。
その二人の冒険譚は大変面白く、続きが楽しみになる作品です。
ただ、ちょっとキャラクター同士の【衝突】が無いというか、
噛み合ってなさを感じました。
マシュリ姫は自分を変えること、そして月の雫を探すこと。
シュラードはドラゴン退治がしたい。
目的が違う以上、そもそもキャラクターが違う以上、
お互いの目的や行動、感情がぶつかり合うはずです。
しかしこの作品にはそういったものが全く無く、
【ストーリーにキャラクターがコロされてる】状態となっています。
いきなり現れたシュラードに姫が全く驚かなかったり、
何のリアクションも表さずに姫がドラゴン退治に同行したり
いつの間にか二人が恋仲になっていたり……と、
ストーリーを進めるためだけに動かされる【コマ】といった印象をキャラクター達から感じました。
いくら優秀なストーリーがあろうと、役者を無視した物語は棒読みの三文芝居になります。
【このキャラクター】なら!
【何を考え、このシーンならどう動くだろうか】
指の僅かな動き、息遣い、視線は? そう考えるだけでも書けることはたくさんあります。
もちろんそれはストーリーが進むのを妨害することもあります。
時にあやふやにして、スピーディに物語を進める必要もあるでしょう。
ただ出会いであったり、葛藤、ピンチ、などなどは有名な物語の【山場】です。
そこで書き込んでこそ、物語に厚みが生まれ、読者の想像力を掻き立てます。
いったい自分はどこを伝えたいのか。
どこに力を入れたいのかを考え、そこを書き込んでみてください。
土台はしっかりしているので、それだけでこの作品は読み応えのある作品になると思います。
あくまで勝手な個人の意見ですが、読んでみてそう思いました。
それではー。
>>65
分かりやすい適切なアドバイス、ありがとう
ございます!参考になりました( ^∀^)