暗殺教室〜もうひとつの物語〜Part4♪

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295:凪海:2016/03/14(月) 00:17 ID:Xgs

>>291

殺「にゅやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼」
皆「殺せんせー⁉」

僕は本郷さんを見た。
すでに彼は窓の外へと出ていた。

本「あはは。まっさかそーんなに飛ぶなんてね。びっくりしちゃったよ」
烏「なんの騒ぎだ!」

烏間先生が慌てた様子で教室へと駆け込んできた。
外の様子を見て、驚いた顔をする。
僕らは慌てて校舎の外へと出た。

ビ「本領発揮ってやつかしらね」
烏「イリーナ、お前は本郷さんの正体を知っていたのか⁉」
ビ「当たり前でしょ。といっても、ここ2年間音沙汰なしで行方不明扱いされていたんだけど。
彼は殺し屋で私の後輩でもあるのよ」

中学生で現役⁉
僕らと同い年で現役だなんて、信じられなかった。
それに、ビッチ先生の後輩だなんて…。
殺せんせーは必死になって本郷さんの攻撃を防いでいた。

本「まだまだ行くよー!」

本郷さんがナイフを振り上げた、そのとき。

ピュッ

皆「え?」

僕らの足元にはいつの間にか、1本のナイフが落ちていた。
おそらく、本郷さんが手にしていた…。

殺「ニュルフフフ、無駄ですねぇ」
本「あ、僕のバット!」
殺「はい、少しお借りしました」
矢「いったい、何が起きたの?」
カ「あー、なるほどね」

カルマくんだけはわかっているようだった。

カ「要するに、殺せんせーは本郷さんの持っているナイフめがけて、あのバットで打ったんだよ。よく
本郷さんの手に当たらなかったね」
殺「ぬるふふふ。うまく調整して打ちましたから」
本「へぇ、お前。そんなことまでできたんだ…」

本郷さんの口調が変わった。
どこか、さっきとまでは違う殺気を帯びて…。

ビ「やっちゃったわね」

ビッチ先生の言葉は不可思議だった。
いったい、何をやったというのだろう。

ビ「普段は制御しているって言ってるのに、どういうつもりかしら? せっかくストッパーの役割を担ってきた私の立場が潰れるじゃない」
本「はんっ。何が立場だ、イリーナ。だいたい、てめぇがあのタコを片付けていれば、俺たちが出ることもなかったってのによ…」

俺?
本郷さんの一人称は「僕」だったはず…。
それに「たち」って。

本「ま、いいや。別に海でなくとも、俺ならいくらでもヤツを殺せる糸口を作れるしな」

次の瞬間、僕の隣を風が走り抜けた。

茅「きゃっ」
渚「茅野!」
本「おい、タコすけ! この女を殺されたくなかったら、今すぐ俺の前に立て!」
殺「‼」

本郷さんはナイフを手にしながら、茅野の首にそのナイフを当てていた…。


凪海:2016/03/14(月) 18:54 ID:BeE [返信]


本「ほら、早く来いよ! それともあれか、教師は普通に生徒を見捨てるってのか!?」

本郷さんがさっきまで放っていた殺気とは明らかに違う…。
本当に殺す気なのか!?

カ「本郷さんさー、怒り狂ってる最中悪いんだけど、そのナイフ。人間には通じないよ」

たしかにそうだった。
だって、本郷さんが持っているナイフは明らかに対先生ナイフだったのだから…。

本「はん! なめんなよ、赤羽。別にこんなチンケなナイフでも人を殺せるんだぜ? 例えば…」
渚「やめろっ!」
茅「ぐぐっ」

本郷さんは茅野の喉元に対先生ナイフを押し付けた。
これでは息ができなくなってしまう!

本「ハハッ。やっぱり楽しいなぁ、殺すってさ。海はそこら辺躊躇しまくってるから、めっちゃつまんないんだけどな…」

茅野が苦しそうに足をジタバタさせている。
なんとかして止めないと!
でも、どうやって⁉
そのとき歩き出したのは、ビッチ先生だった。

ビ「堕ちたものね、あなたも」
本「あぁ⁉」
ビ「確かに本郷海はビビり屋だけど、ヤるときはヤるわよ。それに比べて、カイ? あなたは相変わらず、壊すことでしか問題を解決しようとしないのね」
本「ん、だと…」

いったい、その会話にどんな意味が含まれているのか、僕らにはわからなかった。
ただ、事の成り行きを見守るより他はなかった…。

殺「本郷さん、あなたがどのような事情を持っているかは知りませんが、先生は生徒を見捨てたりしません。何故ならー」

触手が真っ直ぐ本郷さんのもとへ、いや茅野のもとへと向かう。

茅「きゃっ」
殺「何故なら、私はそのためにここへ来たのだから」
渚「茅野」

殺せんせーの触手が茅野を助けてくれたんだ。
茅野はゆっくりと地面に下ろされる。
僕はホッとして胸をなでおろした。

本「うるさい、うるさい、黙れ黙れ…。殺さなくちゃいけないんだ。でないと、やがてあいつが来る。あいつが来たら、もう元には戻れない」

あいつ?
本郷さんの様子がおかしい。

ビ「落ち着きなさい、カイ。あなたの役目は終わったわ。しばらくは海に任せて、引っ込んでなさい」

まるでそれが魔法の呪文でもあるかのように、ゆっくりと本郷さんは倒れた…。


おかしな終わり方でごめんなさい。
まだ続きますよ。


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