暗殺教室〜もうひとつの物語〜Part4♪

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352:凪海:2016/04/02(土) 00:31 ID:XOs

いよいよ、鷹岡回です。

>>351

 体育の時間は烏間先生が担当していて、授業内容は主に殺せんせー暗殺のための訓練をしている。
 今日はナイフの授業で、烏間先生にナイフを当てられれば良しとされる。

烏(個々の能力を見る限り、みんなそれぞれ形にはなっ……)

 烏間は次の瞬間、言いようのないほどの殺気を感じ、無意識に防御態勢をとった。

渚「うわっ‼」

 渚は態勢をくずし、地面に思い切り倒れた。

烏「! すまん、強く防ぎすぎた」
渚「平気です」
杉「バッカでー、ちゃんと見てないからだ」
渚「うっ……」
烏(今感じた寒気はなんだ?)

授業終了

海「渚、平気?」
渚「うん。全然大丈夫だよ」

 海の言葉に、僕は明るく答えた。

倉「あれ?」

 倉橋さんの声に反応して彼女の視線の先を見ると、そこには大きめのバッグを何個か持った大柄な男がいた。

菅「誰だ?」
烏「⁉ 鷹岡」
鷹「よ、烏間」
海「烏間先生の知り合い?」

 鷹岡と呼ばれた、その大柄な男性は重そうな荷物を下ろし、人の好さそうな顔で僕らに微笑んだ。

鷹「今日からE組の体育の教師として新しく配属された鷹岡明だ。よろしくな、E組のみんな」
海「配属、ねぇ……」

 鷹岡先生は持ってきた荷物を開け始めた。
 そこにあったのは……。

中「スウィーツ⁉」
茅「本当だぁっ‼」
海「おいしそう!」
鷹「さ、召し上がってくれ。俺からのプレゼントだ」
磯「いいんですか、こんな高そうなの……」
鷹「あぁ。俺の財布を食うつもりで遠慮なくな」

 って、茅野も海ももう食いついている……。

茅「海ちゃん、スウィーツ好きだったんだぁ」
海「もちろん。スウィーツは全部好きだよ。でも、特に好きなのはプリンでしょ、エクレア、ムースケーキ、あとマカロン! あれが一番おいしい。あとはね……」

 海はスウィーツとなると、どうやら口が止まらないらしい。
 新しい一面を知ったな。


凪海:2016/04/02(土) 00:58 ID:XOs [返信]


ビ「ねぇ、あんたはいいの? あの男、なぁんかわざとらしいのよね」
烏「空挺部隊にいた頃の俺の同期だ。教官の腕は俺より優れていると聞いている」
ビ「カルマなんて、とっととサボり決め込んでんだけど。ま、一方で海は何を考えているのかしら」

体育の授業

鷹「頑張ったらまた上手いもん食わせてやるからな」
中「とか言って、自分が一番食べたいだけなんじゃないの?」
鷹「ハハッ、おかげさまでこの横幅だ」
皆「アハハッ」

 鷹岡先生、なんだか良い人そうだなぁ。

鷹「さて、これを期に授業内容を変更しようと思う。時間割を配るぞ」

 まわされた時間割。
 ⁉ これって。

不「10時間目⁉」
渚「夜九時まで訓練⁉」
鷹「こうすればお前たちの能力は飛躍的に上がる。では、早速……」
前「待てよ、できるわけねぇよこんなの! 勉強もあるし、遊ぶ時間だって」

 前原くんが抗議のために立ち上がった。鷹岡先生は困ったような顔をしながら、前原くんの頭をつかんで。

磯「なっ!」
前「がはっ」
海「前原!」

 鷹岡先生が前原くんの腹を蹴ったのだ!
 磯貝くんと岡野さん、海が前原くんに駆け寄った。

鷹「できないじゃない、やるんだよ」

職員室

 烏間は職員室でパソコンを開いた。
 鷹岡に関するデータが画面上に映し出されている。

烏「これはっ!」

校庭

鷹「お前たちは俺の家族だ。家族みんなで地球の危機を救おうぜ、な」

 鷹岡先生はこちらへやってきて、三村くんと神崎さんと肩をくんだ。

海「お前……」
茅「海ちゃん」

 海が怒っている。

鷹「な、お前は父ちゃんについてきてくれるよな」
神「あ、あの、私は……いやです。烏間先生の授業を希望します」

 瞬間、鷹岡先生は神崎さんの頬を平手打ちした。

海「有紀子!」
烏「やめろ、鷹岡!」

 そこへ烏間先生がやってきた。神崎さんに駆け寄ってくる。

烏「大丈夫か、首の筋に痛みはないか」
神「大丈夫です」
烏「前原くんは」
前「へ、へーきっす」

 鷹岡先生が微笑みながら言った。
鷹「俺は父親でお前たちは俺の家族だ。世の中に父親の命令を聞かない家族がどこにいる?」
殺「いいや、あなたの生徒ではありません。私の生徒です」

 殺せんせー!

鷹「なんだ、殺るのかモンスター? 多少教育論が違うだけでお前に危害を加えていない俺を攻撃すんのか?」
海「それ以前に、これは体罰だと思うけどな」

 茅野が心配そうな顔をしながら海の腕をつかんだ。
 殺せんせーは何も言い返せないようで、黙るよりなかったみたいだ。
 たしかにここで鷹岡先生を攻撃しては、僕らに納得のいく説明ができない気がする。きっと鷹岡先生はそれを分かったうえでこんなことを言っているのだろう。

鷹「抜けたい奴は抜けてもいいぞ。その場合、俺の権限で新しい生徒を補充するだけだからな」
海「だったら抜ける」

 海⁉


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