暗殺教室〜もうひとつの物語〜Part4♪

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424:凪海:2016/04/04(月) 18:45 ID:ySs

>>384

次の日

渚「海、ごめんね」
海「何が?」
渚「昨日、怒ってたでしょ」
海「あー、あれね。私も大人気(おとなげ)なかったし。それに、渚たちは悪くないよ。悪いのはあいつらだよ」

 僕が黙っていると、海はため息をついてさらに続けた。

海「こう言ったら身内びいきみたいに聞こえるかもしれないけどさ、ケンカを売ってきたのはあっちが先だよ。だから、渚たちが気にする必要なんてないよ。それに、あいつら……」

 あ、あれ?
 海、怒ってる?

海「一度として謝ってこなかったし……。ぜってー、私が総合順位で1位とって、あいつらに地べたをなめさせてやる……」
中「アハハッ、海。その意気だよ」

授業

海「ねぇ、殺せんせー」
殺「なんですか、海さん」
海「数学ってどうやったら得意になるかな」
殺「ふぅむ。ちなみに海さんは何故、数学が苦手なんですか」

 海は少し考えた。

海「答えが確実に決まってるってとこかな。いくら公式を使ってもうまく導けない。出口はわかっているのに、そこまでたどり着くのが難しい。そういう脱出不可能な迷路の中にいる気分」
殺「別に得意にならなくてもよいのです」
海「え?」

 殺せんせーからそのような台詞が飛びだすとは思わず、海はぽかんとした。

殺「一生懸命に勉強すれば、おのずとわかるようになりますから」
海「……そういうもんかな」
殺「ええ、そういうもんです」

 一方で、カルマは授業中だというのに寝ていた。

殺「こら、カルマくん。ちゃんと勉強をしなさい。君なら総合でトップを狙えるでしょうに!」
カ「言われなくともちゃんととるよ。あんたの教え方がいいせいでね。それにさ、せんせー。最近あんた、トップトップばっか言って、つまらないね。そんなことよりいいのぉ? A組の持ちだした賭けって、なんか企んでると思うんだけど」
岡「心配ねぇって、カルマ。このE組が失う物なんてこれ以上はねぇよ」
倉「勝ったらなんでも一つかぁ。学食の使用券とかほしいなぁ」
殺「むぅ……。では、これをくれと命令するのはどうでしょう」

 殺せんせーが取りだしたのは、学校案内?

殺「これです」

 学校案内が開かれた、そのページには!

皆「わぁ……」
殺「せんせーはね、今度は君たちにバチバチのトップ争いを経験してほしいのです」


凪海:2016/04/04(月) 19:39 ID:Xgs [返信]


テスト当日

 本校舎の廊下を歩いているとき、隣にいる中村さんが僕に聞いてきた。

中「どうよ、渚。ちゃんと仕上がってる?」
渚「あはは。まぁ、山が当たれば」
中「男ならちゃんとしなっ! あんただって頑張れば英語でトップとれるんだからさ」
?「あーあ、お前ら。A組の奴らと無謀な賭けをしたそうじゃないか」

 あ、田中くんたちだ。

田「楽しみだなぁ」
高「どんな命令されちゃうんだろうなぁ」

 相変わらず嫌味ったらしいな。
 そう思っていると、中村さんが無言で近づきざま、鉛筆を田中くんの両方の鼻に突き刺した。

田「ホゲェェ」

 中村さん……。

中「さぁて、誰か来てるかな」

 E組が試験を受ける教室に到着した。
 ドアを開けると、そこには……。

渚&中「誰⁉」

 見知らぬ生徒がいた。
 あんな人、いたっけ?

烏「律役だ」

 そこへ現れたのは、烏間先生だった。

烏「さすがに理事長に人工知能の参加は許可されなくてな、律の代わりを務める替え玉で決着した。交渉のとき、理事長に『大変だなぁ、こいつも』という憐みの目を向けられた俺の気持ちが、君らにわかるか?」
渚&中「頭が下がりますっ!」

 烏間先生は僕らの緊張をほぐすためにその話をしたのか、それとも本心からなのか。ともかくも微笑むと、僕らに励ましの言葉を与えてくれた。

烏「律からの伝言をあわせて、俺からも一言。頑張れよ」

 中村さんはにやりと微笑み、僕は元気よく「はい」と答えた。
 
 本来、1人1人で受けるはずのテスト。なのに、色んな人と戦っているのを感じる。仲間となって戦う者、敵となって戦う者、ヤジや声援を飛ばすギャラリー。
 これはまるで……。

 闘技場の門が開かれる。

 僕らは殺し屋。おまけに今日はグラディエイター。
 闘いのゴングが今日は鳴る!



本編と変わらなくてごめんなさい!


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