微妙に飛ばす!
>>433
各教科で1位をとった生徒7人がせんせーの触手を破壊し、続いて全体での暗殺を開始する!
律「暗殺開始」
カルマくんと茅野、海、原さん、竹林くんがチャペルの天井を破壊した。
茅「どう⁉」
海「うまくいったよ!」
カ「ハハッ」
原「やった」
竹「フッ」
建物の檻から水の檻へ!
杉「殺せんせーは環境の劇的な変化に弱い!」
前「反応速度をさらに鈍らせる!」
続いて、水の檻から対せんせーBB弾で弾幕を張る。
磯「殺せんせーは当たる攻撃に敏感だ!」
だからあえて、その攻撃はせんせーを狙わない。逃げ道を防ぐためだ。
中「かーらーのぉ」
とどめの2人!
速水さんと千葉くんの銃でとどめだ!
放たれた、BB弾。
○○○○○○○○
暗殺は、失敗に終わった。
挙句、殺せんせーは完全防御形態になって速水さんと千葉くんの攻撃を免れたのだった。
前「あーあ、もう何もやる気起きねぇ」
寺「ったく、お前ら。もうやることはやったんだ。明日一日遊べんじゃねぇか」
岡「そうさ。明日こそ水着ギャルをじっくり見るんだぁ」
渚「あはは」
それにしても、おかしい。
いくらなんでもみんな、疲れすぎじゃあ。
僕が席から立つと、そばを歩いていた中村さんとぶつかった。
中「ごめん、渚くん。ちょっと肩かして」
中村さんが、壁をつたって倒れた。
渚「中村さん⁉」
岡「うっ」
岡島くんが鼻血をだした。
渚「岡島くん⁉」
次々倒れる、一部の人たち。
これはいったい⁉
海「何の騒ぎ⁉」
海はどうやら無事みたいだった。
海「ちょっとごめん、陽菜乃」
海は倉橋さんの額に手をやった。
海「ひどい熱!」
⁉
そのとき、烏間先生の携帯が鳴った。
?「やぁ、先生。かわいい生徒が随分苦しそうだね」
突然かかってきた脅迫の電話。
その内容によると、中村さんたち一部の生徒たちはウィルスに感染したとのこと。そのウィルスを治すための治療薬は脅迫電話の向こう側にいる人が持っているとのこと。その人は誰だかはわからない。男性や女性という性別すらも。
海「おそらく変声機でも使ってるんだろうね」
そして、治療薬が欲しければ普久間島で最も標高の高い場所にある、普久間殿上ホテルの最上階に、クラスの中で一番背の低い男女2人で来いとのこと。しかし、タダではない。殺せんせーと引き換えに、だ。
ちなみに、クラスの中で一番背の低い男女2人とは、僕と茅野のことだ……。
寺「一番チビの2人で来い、だぁ⁉ このちんちくりん共だろ? 人質増やすようなもんだろーがっ‼」
うぅっ……。
寺「挙句、人のツレに手ぇだしやがって」
狭「単細胞が……」
村「キシシッ」
海が全員分の水を配りながら言った。
海「ホンット、寺坂の言う通りだよ。殺し屋だかなんだか知らないけど、標的を殺すためなら正面切って来やがれよ……。ねぇ、烏間先生? 渚とカエデを人質にさせるくらいなら私が行ってもいいかなぁ?」
茅「海ちゃん、怒ってるね」
渚「う、うん……」
殺「大丈夫ですよ、みなさん。律さんの下調べもどうやら終わったようです。元気な人は来てください。汚れてもいい格好でね」
?
車で1時間くらい走った先は普久間殿上ホテル、の。
渚「うわぁ……」
こんなに標高が高いのか。
僕らがいるのは、普久間殿上ホテルの真下。というか、この崖は。
海「ねぇ、殺せんせー」
殺「にゅ?」
海「まさかだとは思うけど、この崖を登れっての?」
殺「その、まさかです」
え⁉
殺「敵の思惑通りになりたくなければ、言う通りになりたくなければ、このホテルの最上階に行き、治療薬を奪い取るのです!」