暗殺教室〜もうひとつの物語〜Part4♪

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466:凪海:2016/04/06(水) 01:29 ID:ySs

>>465

 なんで、こんな格好しなきゃいけないんだ……。

速「自然すぎて、新鮮味がない」
渚「そんな新鮮さいらないよ‼」

 ……今、場所はダンスとか踊れるらしいパーティ会場みたいなところ。
 そこで僕らはとある任務を遂行しなきゃいけないんだ。
 ここを行った先にVIP専用のルートがある。そこを抜けないと、最上階にはたどり着けない。そこへ行くには鍵を開けなくちゃいけない。そのための任務なんだ。
 でも、男子も連れていっては目立ちすぎるというわけで。かと言って、女子だけでは危険すぎる。そこでカルマくんの提案で僕が何故か。

海「大丈夫だよ、渚。その格好。凛香の言う通り、違和感ないから。その女装」

 と言いつつ、海は笑っている。

茅「むしろ、違和感あるのは海ちゃんだよね。その格好」
海「うん。正直まずったけど、そこは潜入捜査が得意な私の見せどころだよ」

 潜入捜査をする、ちょっと前のことだ。

渚「やだよ、女装とかっ‼」
カ「かと言ってさ、渚くん。女子ばっかり行かせるのはあんまりじゃない?」
渚「うっ……」
海「大丈夫だよ、渚。君が女装しても私のほうが数倍は目立つ」
不「というよりも、海ちゃんはついてくつもりなの?」
海「当たり前っしょ。じゃあさ、渚。せめて顔を隠すのとかないの? いやま、中性的な顔立ちをしているから目立たないとは思うけどさ」
カ「それなら、あれがあんじゃん。ほら、さっき荷物になるからって寺坂のバッグに入れてた」
渚「あ」

 僕は寺坂くんから受け取った。

海「⁉」
渚「海?」
海「え、あ、いや。なんでもない。行こ、みんな」
女子「オッケ」

?「なぁ、そっちで俺と飲まねぇ? 金あるから、なんでもおごってやんよ」

 ……いきなりなんだ?

片「はぁい、渚。相手しといて」
渚「ちょ、片岡さん⁉」
片「作戦の下見が終わったら呼ぶからさ」
渚「うぅっ」
海「おい」

 う、海。
 ドスの利いた声はやめたほうが。

海「もしも渚に何かしたら、許さな……ちょっ」

 茅野が海を引っ張って退散させた。

片「何が、『潜入捜査が得意』よ。目立つじゃない」
海「う……ごめん」
茅「海ちゃんってさ、何気に渚をかばってるよね」
海「え、そうかな」
不「たしかに、そういう節はあるかも」
速「うん」
矢「そうだね」
岡野「いえてるかも」
海「みんな、そこまで言うことないじゃん……」

(ごめんなさい、大幅に飛ばす! 矢田さんファン、ごめん‼)

階段にて

渚「はぁ……」
茅「どうしたの、渚」
渚「いや、今回女子が全部やってくれたし。僕がこんな格好した意味って」
カ「面白いからに決まってんじゃん」

 カルマくんが見せつけてきたのは、僕の……。

渚「撮らないでよ、カルマくん‼」
茅「……そんなことないと思うよ。きっと誰かのためになってるって」

 さっき、出会ったユウジくんという少年のことを思いだす。非合法なタバコを吸っていたユウジくん。
 彼に、僕は何かをしてあげられただろうか。


凪海:2016/04/06(水) 01:44 ID:ySs [返信]

ここからオリジナルです。


 階段を上がっている途中で。

海「⁉」
カ「今度は何、海」
海「2人」
渚「え?」
海「この先、おそらく2人殺し屋がいる。ここにいるだけでもわかる。異様なまでの殺気」
岡野「2人も⁉」

 そんなの、どうやって相手にすれば。

殺「海さん、よく見つけました。烏間先生、動けますか?」
烏「なんとかな……」

 と言っても、まだつらそうだった。

海「いや、その必要はありません。ともかく進もう」
矢「どうするつもりなの?」
海「ま、見てて」

 海は僕らにウインクをすると、先に進んでいった。僕らも一緒になって進んでいく。
 階段を上がってしばらくしたところで。

 パーン、パンパン

 この音‼
 まさか、発砲音⁉

殺「危ない、みなさん避け……」
海「避ける必要はないよ」

 瞬間、海が。

海「渚、私が合図をしたら前線に出ろ」
渚「え?」

 キン、キンッ

木「なっ!」

 弾が床に散らばっていた。

海「まさか、この状況でこのスキルを使うことになるなんて、思わなかったな」

 海が手にしているのは、本物のナイフだった。

海「みんな、怪我してないよね?」
茅「う、うん」
海「そ。ならよかった」

 目の前にいたのは海の言った通り、2人の殺し屋。
 銃を構えていたのだけれど、2人とも驚いていた。

?「何をした」
海「見てたっしょ。このナイフで、弾をはじいた。それだけのことだよ」

 す、すごい。

海「コンビネーションを得意とする暗殺者。私が知ってる中ではあいつらしかいないな。えーっと、トゥイードルダムとトゥイードルディ。『鏡の国のアリス』からとった名前だったっけ。小説の中では殺し屋ではないんだけど、君たちは双子の殺し屋。ゆえにその名前だっけ。今回の場合はダムが女性でディが男性なわけか。小説通りにいかなかったのは、作者に対する冒とくっしょ」

 海はウェストバッグを腰に巻きなおした。

海「さて、殺し屋さんたち。殺りあおっか」


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