暗殺教室〜もうひとつの物語〜Part4♪

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467:凪海:2016/04/06(水) 01:44 ID:ySs

ここからオリジナルです。

>>466

 階段を上がっている途中で。

海「⁉」
カ「今度は何、海」
海「2人」
渚「え?」
海「この先、おそらく2人殺し屋がいる。ここにいるだけでもわかる。異様なまでの殺気」
岡野「2人も⁉」

 そんなの、どうやって相手にすれば。

殺「海さん、よく見つけました。烏間先生、動けますか?」
烏「なんとかな……」

 と言っても、まだつらそうだった。

海「いや、その必要はありません。ともかく進もう」
矢「どうするつもりなの?」
海「ま、見てて」

 海は僕らにウインクをすると、先に進んでいった。僕らも一緒になって進んでいく。
 階段を上がってしばらくしたところで。

 パーン、パンパン

 この音‼
 まさか、発砲音⁉

殺「危ない、みなさん避け……」
海「避ける必要はないよ」

 瞬間、海が。

海「渚、私が合図をしたら前線に出ろ」
渚「え?」

 キン、キンッ

木「なっ!」

 弾が床に散らばっていた。

海「まさか、この状況でこのスキルを使うことになるなんて、思わなかったな」

 海が手にしているのは、本物のナイフだった。

海「みんな、怪我してないよね?」
茅「う、うん」
海「そ。ならよかった」

 目の前にいたのは海の言った通り、2人の殺し屋。
 銃を構えていたのだけれど、2人とも驚いていた。

?「何をした」
海「見てたっしょ。このナイフで、弾をはじいた。それだけのことだよ」

 す、すごい。

海「コンビネーションを得意とする暗殺者。私が知ってる中ではあいつらしかいないな。えーっと、トゥイードルダムとトゥイードルディ。『鏡の国のアリス』からとった名前だったっけ。小説の中では殺し屋ではないんだけど、君たちは双子の殺し屋。ゆえにその名前だっけ。今回の場合はダムが女性でディが男性なわけか。小説通りにいかなかったのは、作者に対する冒とくっしょ」

 海はウェストバッグを腰に巻きなおした。

海「さて、殺し屋さんたち。殺りあおっか」


凪海:2016/04/06(水) 14:10 ID:ySs [返信]


 僕らは知ることになる。
 常に隣にいて、僕らの暗殺をサポートしていた本郷海という子が、本当に本物の殺し屋だということに。

海「まずはその物騒な銃、しまってくれないかな。こっちは怪我人もいるし」
ダム「あなたなら、弾をそのナイフではじけるでしょう」
海「それが面倒だから言ってるんだけど」

 海はナイフを足にあるナイフ入れにさした。
 というか、あんなところにナイフ入れがあるとは。

海「じゃあいいや」

 海は走りだした。殺し屋の2人は続いて銃を構えようとしたのだけれど、でてきたのは。

 パシャッ

ダ&デ「⁉」

 水、鉄砲?

海「ふふっ」

 海はいつの間にか殺し屋2人の背後にいた。そして、彼女が手にしていたのは、本物の銃。

海「あっれ〜。これなんだろなぁ」
デ「お前、今何を⁉」
海「知ってる? 外国ではよく人のお金を盗むためにとあるスキルを磨くんだ。バレてしまったら逮捕されちゃうからね。そのスキルの名前は、掏り(すり)。そう言えばわかるでしょ」

 海は本物の銃を構えた。

海「じゃ、死んでください」
ダ「ま、待ちなさ……」

 僕らは思わず自分たちの顔をおおった。
 
 パン、パンパンッ‼
 パリーン

 ⁉
 顔をおおっていた手をどけると、見えてきた光景はそばにあった窓ガラスが割れていた。

海「なぁんてね。殺るわけないじゃん」

 海はそこに銃2丁を放り投げて捨ててしまった。

海「私さぁ、こう見えて怒ってるんだよ? 人の仲間をウィルスで感染させた挙句、その犯人はそこのタコボールと治療薬を引き換えろときたもんだ。で、来てみれば来てみたで殺し屋があちらこちらで待ち伏せ態勢。いったい、どんな待遇だよ」

 海は笑っていた。
 それは、人間らしい笑みというよりも、獣が獲物をとらえるために見せる、そういう笑みだった。

海「さすがに他の子がいるから殺しはしないよ。しないけど、殺されたほうがマシなくらい、ひどい苦しみを味わわせたほうが数万倍いいや」

 続いて海が取りだしたのは、2本のナイフ。どちらも足にあったナイフ入れからでてきた物だ。
 海は走りだし、ナイフを両手で器用に扱いながら両方にいる殺し屋に対して突き刺す。
 彼らはギリギリでよけ続けている。

殺「さすがですねぇ」
渚「え?」
殺「海さんは今、『殺しはしない、けれど殺されたほうがマシなくらいの苦しみを味わわせる』と言っていました。実際、ナイフは急所を狙ってはいるもののギリギリで避けている」
カ「避けてるっていうか、あの殺し屋さんたちがよけ続けてるんじゃないの?」
殺「いえ、少し違いますねぇ。君たちも私に対してやったでしょう。私を狙わない弾幕を、張ったでしょう」

 あ。

殺「人は皆、当たるか当たらないかの攻撃に弱い。いつ、自分に対して必殺がくだるかわからないのですから。海さんはそれを心得たうえであのような攻撃を仕掛けています。みなさん、しっかり海さんの動きを観察して、そして技を盗みなさい。きっとそこには、私を殺すためのヒントが隠されているかもしれませんから」

 殺せんせーはそう言ってナメ顔になった。

デ「捕まえたぞ‼」

 ⁉
 トゥイードルディという名の殺し屋が海のポニーテールをつかんでいた。

海「チッ」
デ「捕まえちまえばこっちのもんだ。さぁ、消えろっ!」

 トゥイードルディが取りだしたのは、ナイフだった。それを海の首に向かって……。

茅「やめてっ!」

 ザクッ


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