〜続き〜
六合があの白銀の槍を召喚した。
今はそれどころではないのだが、やはり
どうしても気になり、目がいってしまう。
どうやって、出してるんだろう…?
「行け!」
怒号と共に紅蓮が白炎の龍を召喚し、怒り
もろとも蠍にぶつけた。
焔に包まれ もがき苦しむ蠍を、さらに六合が銀槍でぶった切る。
断末魔の悲鳴を上げながら、妖は霧散していった。
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「はぁぁ〜、疲れた!もうくたくただよ!」
蠍が消えたのを確認し、昌浩は大きく息を
ついた。
「昌浩っ…!」
かなり切羽詰まった声で、二人の神将が少年を呼ぶ。
もしや、まだ妖を調伏しきれてなかったのかと、昌浩は焦って振り向いた。
途端に視界を覆う、紅。
「……っ!?」
昌浩は、紅蓮の逞しい腕に抱きすくめられていた。
濃色のざんばらな髪が顔にあたって、何だかとてもくすぐったい。
抱きしめられたのは分かったが、何故こうなったのだろうか。昌浩がふと疑問に思った
瞬間、紅蓮は一気に昌浩を引き剥がした。
「うおっ!?」
「昌浩、頬の怪我は…って、血が出てるじゃないか!」
「…へ?」
言われて気がついたが、そういえば頬の部分がちりちりと痛い気がする。
「ああ〜、あの時かな?何かが掠ったと思ったんだよね〜」
「『ああ〜、あの時かな?』じゃない!
蠍め、昌浩のこの可愛い顔に何をしてくれたんだ!血が出てるんだぞ!血が!くそ、この俺がついていながら……っ!」
「もう〜。紅蓮は大袈裟だなぁ。ちゃんと手当てすればすぐに治るよ」
紅蓮がかなり慌てている。十二神将最強の
あの姿は、一体どこへ。
ぷっ……ぷはっ!>>78読んで、本気で笑いを堪えるのに苦労した……。笑
あー、篶嶤さんですねー。笑
えっと、このお話の中では、
「篶嶤」=「蠍」=「妖」。
つまり篶嶤さんは、>>23で、紅蓮達の手によって、「お亡くなりになられて」おります。ああ、篶嶤よ、君の事は忘れない…
って言うか、分かりにくくてごめん!