>>310ありがとう美羽!!
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〜星空は知っている〜
「フェアな取引、だと?」
「ええ。俺たち知ってるんですよ。この奥に何があるのか、とか」
山野が、明らかに怖がっているのが見て取れた。
そして、懇願するように口を開いた。
「た、助けてくれ!警察には、警察には…」
「だから…」と言って若武が、山野と同じ視線までしゃがむ。
まるで、どこかのやくざみたいだ。
「まず、女の子を返してください。で、俺たちに募金お願いします」
ニコッとさわやかな笑顔で言った。
でも、山野は諦めない。
「そ、そんなことをしてもいいのか?!」
「こっちだって、駒はそろってるんですよ」
後ろを向いて、黒木に軽く手招きする。
隣に来たことを確認すると、指をさしていった。
「こいつですね、警察にすごい知り合いがいるんですよ」
「そんな子供だましが通用するとでも?」
「そうですよねおじさん。なら俺一回かけてみましょうか?」
ポケットからスマホを出す。
さっきまで強気だった山野の顔がまた変わった。
「しかも、俺らの友達を拉致ったんで…」
「わ、わかった。いいだろう、それで…」
「じゃあ、山野井さん。女の子を返してください。あと募金も」
逃げるように一つの部屋に入って行く。
戻ってきたときの手には財布が握られていた。
「い、いくらだ!」
「募金なので、これぐらいかな?って量です」
少ない金で通報されるのを怖がってか、財布から一万円札を五枚出して、箱に入れる。
若武は、得意顔だ。
「さ、女の子は?」
若武は腰に手を当てて言った。
山野の顔が曇る。
「あ、あの子は可愛かったよね。まだ若くて…青々しいよ」
「何言ってんだこいつ…」
さっきまで静かだった上杉がいらいらした口調で言った。
山野の顔は、まるで麻薬中毒者のようにうっとりしたものを見るような目だった。
「俺は確かにあれぐらいの子供が好きなんだけどね。売るんだよ」
「え?…」
「あの子はねちょうど今さっき売ったところなんだ」
>>311…アーヤを…売っただと…?てんめええ、ゴラァ!!!!ミンチにしてやるわあ!!(それぐらい怒ってる!)
>>314ごめん!しばらくリレー小説は書けないかも…実は最近忙しくなっちゃって、たまにしかこれないんだ!だからリレー小説は私を抜かしてていいです!そして戻ってきたら、その時はまた入れてください❗自分勝手でごめんなさい!
来ないと言ったのに来てしまった…(´;ω;`)
そんな自分が嫌いです。
でも、諦めて開き直りました。
「別に勉強すりゃあいいんだろ?!(`・∀・´)エッヘン!!」
というわけで書きます(笑)。
最後は
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【若武side】
アーヤを売った??
聞き間違いか?聞き間違いであってくれ!
オレタチハアーヤヲタスケラレルノカ?
「おい若武!」
「いてっ!」
上杉に急にたたかれる。
「お前何ぼーっと突っ立ってんだ!立花を探しに行かねーのか?!」
そうだ!
まずは、アーヤを助けないと。
「小塚と黒木はここに残れ!黒きはそいつの監視、変なことしようとしたら警察に言え。その間に小塚は中を見てくれ」
くるっと振り返り、山野の方を向いた。
「おい、どこに売ったんだ」
「隣町のN市だ」
今度は上杉を振り返る。
「車のルート大体わかるか?!」
「それなら…」
黒木が声を上げた。
「俺のほうが多分わかる。上杉と交代させてくれ」
確かに、上杉の方が容赦なさそうだしな。
「わかった、案内してくれ!」
「こっちだ」
走り始めると、いつもより早く感じる。
あれ?すなーらは?
「若武、俺…」
「お前はアーヤが好きなんだろ!その気持ちはもうねーのか?!」
そういったとき、隣で風が起きた。
さっすがすなーら。
やっぱりはえーよ。
「こっちだ」
黒木が、車が通れない歩道者の道を歩いた。
「ん?なんだこんな時に…」
こんなときに電話してくるやつとかホント意味わかんねー!
携帯を出すと、上杉からだった。
あいつ、今の状況わかってんのか?!
『お前はバカか?!車の形状も知らないでどうやって行くんだ』
え?!いきなり馬鹿かよ…。
でも、確かに知らねー。
『いいか、軽トラックで逃走中。今はしかも、今日は幸運なことに休みの始めだから渋滞に巻き込まれてる可能性あり』
「ホントか?!で、色は…」
『一瞬で見たら怪しいってわかるっぽいぜ。じゃな』
一瞬で見たら怪しいって…?
なんだ?
「若武!!」
先を走っていた二人が車道側を向いて立っていた。
なんだ?あいつらも上杉から電話貰ったのか?
「どうした」
「これ…」
ん?
え…。
えっと、軽トラックだな。
で、あの色がその―…これかぁ。
「多分これで、上杉からさっき連絡が来たとき軽トラックで色は一瞬で怪しいってわかるっぽい」
それを聞いての感想が…。
「こいつら、もうちょっと人攫うんなら、自分の趣味をおさえた方がいいぜ」
が黒木。
「お前ら、こんなやつに立花攫われたの?」
がすなーら。
「ま、渋滞だったのも運だよなぁ。で、どうやって下す?」
そうだな、ここで渋滞してるし…よし。
「乗ろうぜ後ろに。アーヤもいるかもしれないし」
「じゃあ、ばれないように忍び込もうぜ」