暗殺教室〜もうひとつの物語〜Part5♪

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183:凪海◆L6:2016/04/24(日) 14:43 ID:ySs

>>91

 今日は拳銃ではなくライフル銃。
 実を言うと、私はライフルより手持ちの銃の方が得意だ。ライフルはちょっと重いし照準を定めるのが難しい。
 的を設置して、ライフルを構えた。

 パン、パン、パンッ

「うーん……」

 3発中2発しか中央にヒットしなかった。残りの1発は中央からやや外側に当たった。

「どうした?」
「なんか上手く固定できないっていうか、的に当たらないっていうか」
「速水の場合さ」

 そう言いながら千葉は自分が持っていたライフル銃を地面に置き、私に近づいてきた。
 えっ!

「こうやってさ」

 千葉が……、私の手に自分の手、そえて……。
 ⁉

「……てやればいい。って、速水。聞いてた?」
「え、あ、え……」

 き、聞いてなかった。
 というか、手、手、手っ‼
 それに近い、近いってば!

「大丈夫か?」
「あわ、わわわわわ……」

 こ、この状況。どうすればいいの……。
 千葉はさっきから平然としている。ぜ、全然気づいていない。
 ど、どうしよう。心臓の音、バクバクいってる……。
 聞こえてないよ、ね?

「おーい」
「だ、だだだだ大丈夫よ!」

 私は慌てて千葉に背を向けた。


凪海:2016/05/16(月) 21:16 ID:ySs [返信]


な、な、なんなんだろう。千葉はただ私に教えようとしているだけで、別に他意はないはずなのに! なんか、私ばかり意識しちゃってバカみたいというか、千葉にも申し訳ないし……。

「速水? おーい」
「ごめん、千葉。なんでもないわ!」

私はおそらく顔を真っ赤にしていたと思う。顔が熱いっっ!

「顔赤いけど、熱あるのか? まさか、この前の風邪がぶりかえしたとか?」
「ち、違うの。ただ、ちょっと……」

この先が続かない。あぁ、なんで私は言葉をうまく紡ぎだすのが苦手なんだろう。これじゃ、何も伝わらないし、千葉もきっと嫌な思いする……。
私がいつまでも黙っていると、千葉が困った顔をした。

「なんか、悪かったな」
「え!?」

今、どうして謝られたの?
うまく言えないけど、ショックだった。

「それじゃな、バイバイ」
「ち、ば……」

私は彼に手を伸ばそうとしたけれど、彼は荷物をまとめて帰ってしまった。
ど、どうしよう……。
千葉に嫌な思いさせちゃった。


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