暗殺教室〜もうひとつの物語〜Part5♪

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376:凪海◆L6:2016/05/03(火) 01:14 ID:ySs

>>369

カルマside

 ったく、あの2人どこ行ったんだよ。

「渚くーん、海…でいいんだったかな」

 たしか片岡の話だと、体育館裏にいるって言ってたよな。
 俺はそこに行くことにした。
 そこで。

渚「好きだよ」

 ⁉
 そっと、のぞくようにしてそちらを見た。
 そこには渚くんとカイがいた。
 もしかして告白か?
 これはからかいのネタになりそうだ……。

海「そ。なら、約束してほしい」
渚「やく、そく?」

 うん?
 告白した割に、空気がイマイチ暗くない?
 カイの口が開いた。

海「海はいつか、クラスメイトの誰かを殺す」

 ⁉

渚「何、言って……」

 渚くんが驚くのも無理はない。俺も、驚くよりほかない。
 クラスメイトの誰かを殺す、だって?
 

海「そのとき、お前は海の助けになってほしい。海が、誰も殺さないで済む方法を。海が、幸せになれる方法を。それが俺の、俺たちの願い。お前への約束だ」

 そろそろ、でるときか?

カ「……渚くーん、カイー」
海「カ、カルマくん」

 渚くんが青ざめた顔をしながらこちらを見た。



渚side

海「ふぁーあ、よく寝た」
渚「おはよ、海」
海「あれ、ここどこ?」
カ「体育館裏だよ。てか、もうみんな帰り始めてるから早く帰ろうぜ」

 僕らはみんなと合流した。

茅「あ、来た」
前「ったく、どこ行ってたんだよ」
海「ごめんごめん」
磯「じゃ、帰るか」

 僕らはうなずいてE組の校舎めがけて歩きだした。
 その道すがら、僕は海の言葉を思いだしていた。

夏休み

海「あ、そうだ。渚。これだけは教えておかないと分が悪いかも」
渚「え?」

 僕が不思議に思っていると、海は、僕の耳もとにそっと自分の顔を近づけてきた。
 え、何してんのさ!
 僕は慌てて身を引こうとしたけれど、海の言葉で、思わずとまってしまった。

海「君には、あの教室の真実が見えていない」

体育館裏

渚「やく、そく?」
海「海はいつか、クラスメイトの誰かを殺す」


海「どうしたの、渚」

 海がこっちを向いてきた。

渚「……ううん、何でもない。行こう」
カ「………」

 この教室で、何が起きているのか。僕にはまだわからない。
 でも、たとえどんな未来が待っていても。
 僕らは……。


凪海◆L6:2016/05/03(火) 17:35 ID:ySs [返信]

大幅に飛ばしマウス。
えーっと、2学期中間からスタートさせるよ。

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 つい2週間前のことだった。僕らは自分たちの力を試そうとして街中でフリーランニングを使っていた。そこで誤って児童保育施設の松方さんに怪我を負わせてしまった。怪我をさせてしまった賠償責任として、殺せんせーが僕らに課したのは、松方さんの仕事を手伝うことだった。僕らはそこで2週間。さまざまなことを学んだ。
 でも、その課題が終わった日は、中間テストの前日だったんだ。結果は惨敗。E組の大半はトップ圏内からはじき出されてしまった。
 で、今。五英傑のみんなにバカにされている最中……。

瀬「棒倒しで潰すまでもなかったな」
小「フンッ、言葉も出ないか」
榊「ま、当然だね。この学校では下の者は上に対して発言権はないからね」
カ「へぇ。じゃあお前らは俺に対して何も言えないわけね」

 僕らが驚いてそちらを向くと、そこにはカルマくんと海がいた。

カ「ま、どうせうちの担任は、1位じゃないからダメですねぇとかぬかすんだろうけど……。気づいてないのぉ? 今回本気でやったの俺だけだよ。お前らも毎回負けてちゃ立場がないだろうからって」
荒「何ぃ?」
カ「でも、次はみんなも容赦しない。3学期になったら内部進学のお前らと高校受験の俺らじゃ試験が変わる。同じ条件のテストを受けるのは次が最後なんだ。だから、2学期期末テスト。そこで全ての決着つけようよ」

 そしてカルマくんは僕らの方を向いて。

カ「みんな、帰ろうぜ」

 カルマくん、僕らのことフォローしてくれたんだ……。

カ「てかさ、海。1学期期末のときに『席はとっといた』って言ってたよね。結果俺は2位とったわけだけど、その言い出しっぺが2位のままってどういうことぉ?」
海「う、うるさい、カルマっ! 次は1位とるんだから覚悟してろ、バカッ!」
カ「えぇ? 次の1位は俺だよぉ? 1位は2人もいらないし」
海「何言ってんだよ、お前が2位で僕が1位だよ!」

 なんて、2人は言いあいを続けていた。



 そして、その数日後に事件は起こった。
 その事件の内容は、半分は僕らの責任だった。僕らが起こした軽率な行動のせいでビッチ先生を怒らせてしまったのだ。そして、ビッチ先生はあれ以来、学校に来ていない。何故か海も……。

茅「せんせー、海ちゃんは今日は来ないのぉ?」
殺「今日は遅刻の連絡が来ていますから、おそらく来ると思いますよ」

 そっか。
 もしも海が来られたら、ビッチ先生があれからどうしているのか詳しく聞けるかもしれない。
 でも、結局海は学校に来なかった。
 殺せんせーは海やビッチ先生に動きがあったら知らせてほしいと言って、ブラジルにサッカー観戦しに行った……。

矢「海ちゃんは来ないし、ビッチ先生はあれから連絡ないし……。携帯もつながらないんだよね」
岡野「海っちは携帯どうなの?」
渚「LINEにはよく浮上してるけど、今日は返事ないよ」
律「イリーナ先生は公共の監視カメラにも写っていません」

 ビッチ先生は?

渚「ねぇ、律。海は監視カメラに入ってるの?」
律「あ、はい。何度か病院に行く姿が目撃されています」
カ「また病院?」
海「おはよー」

 ⁉


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