暴走族ネタ。B 前回 : >>106 1話 : >>105
「今後遅刻を控えない場合は我々が責任を持って家まで押しかけます。」
「…勿論、ルーシィさんは連れて行かないわよ?」
「あ?んな奴こっちだっていらねーよ!」
その“面白いもの”を見るべくあたし達は2年F組へ。
…あ、やってる。
でも何であたしの話が出てるの?ん?
ま、教卓のところで観戦してますか。
スティングを見ると、頷いてこっち、と手招きされる。
彼も教卓に行くつもりみたいだ。
「……んな奴、ですって?ルーシィさんの価値を分からないなんて、可哀想ね。」
「は?可哀想なのはてめーらだろ!あの性悪女のどこが…ッ、く…」
…一瞬目を疑った。
ナツ…遅刻常習犯の不良、妖精幹部の彼があたしを侮辱したとき、ローグが真っ先に動いた。
かわす事なんて不可能なほどの速さでナツの首を絞めた。
地面の足がついてないナツはかなり辛そう。
「……助けたいっすか?」
スティングは悲しそうに問いかけてくる。
たしかに可哀想、とは思う…けど、助けたい、何て思わない。
こっちだってあいつらにどれだけ傷つけられたか。
「…良かった。ローグ、そのへんにしてやれ。」
「ッ、スティング、何でお前ここに…」
首を振ったスティングはローグに目をやる。
スティングはローグと目があうと、つかつかと2人の方へ歩いてってしまう。
ついてったほうが良いかな…
「…ッチ、スティングに感謝するんだな」
「ルーシィさん、来てらしたんですね…!あ、こんな野蛮な男なんて見なくても良いんですよ。さ、今すぐ帰りましょう。今日もご飯は手作りですか?」
「うん…」
ユキノのマシンガントークに吃驚しながら返事をする。
ユキノは可愛らしくて、優しい。
大事なものは最後まで守りきる、儚そうで強い子。
スティングもローグも大事なものがハッキリしている。
あたしは、どうなのかな…そりゃあ生徒会は凄い大事。
全力で守る、そのためだったら命も惜しまないだろう。
…けど、いつまでも生徒会に頼ってても良いのかしら?
いや、ダメな気がする。
「ふふ、今日は煮込みハンバーグをお姉様が作ってくれたんです。だから楽しみだったんですよ。」
なんて、緩やかな笑みで話すユキノを横目に、あたしらしくない事を考えた。
迷惑だったら読まなくてもいいです←最近自分に自信がない泣
暴走族ネタC 前回:>>107 1話:
「じゃあ、これ頼んだよ?」
「……はい。」
放課後、あたしは一人で資料を整理していた。
理科準備室には紙の束が参列していて、酷い状態。
それで、ちょうど理科準備室の前を通りかかったあたしが整理する羽目になった。
本当、ありえない先生!しかも見返りはクッキー2枚だけよ?
……まぁ怒ってもしょうがないわよね。
「…」
喋る暇もないくらい急いで仕事(仕事って言えるのかしら…)をこなしていき、ふと気になった。
“……か、---ぁ? ”
……隣の部屋から、声が聞こえる?
でもこの隣の部屋は空き教室で、部活動も何にもないはず。
この学園は空き教室を使う際、生徒会への申請が必要となっている。
そしてその申請を受理するのは庶務であるあたしの役目。
申請願いは直接あたしのケータイに送られるから、送られたらすぐに分かるはずなんだけど…
一応何か連絡が来てないかケータイを見るけど、通知もない。
…はぁ、仕事が増えるのか。
けど、これを無視すればあたしが怒られるのよね。
あーもうしょうがない!
あたしが立ち上がろうとした時、何かがバサッと大きな音を立てて落ちた。
慌てて下を見るとゴムでまとめられた紙の束が8束ほど落ちている。
…手に持ってたの、完璧に忘れてた。
空き教室と資料、どっちを優先するか迷ったところ、先に資料を拾う事にした。
「まったく、何でいつもこんな失敗ばっかするかなぁ…」
文句を言うけど、手は慣れた手つきで紙を拾っていく。
あと1束、となった時……
「おい。」
あたしを覆うように人影が出来たと同時に、低い声が聞こえた。
暴走族ネタC 前回:>>107 1話:
「じゃあ、これ頼んだよ?」
「……はい。」
放課後、あたしは一人で資料を整理していた。
理科準備室には紙の束が参列していて、酷い状態。
それで、ちょうど理科準備室の前を通りかかったあたしが整理する羽目になった。
本当、ありえない先生!しかも見返りはクッキー2枚だけよ?
……まぁ怒ってもしょうがないわよね。
「…」
喋る暇もないくらい急いで仕事(仕事って言えるのかしら…)をこなしていき、ふと気になった。
“……か、---ぁ? ”
……隣の部屋から、声が聞こえる?
でもこの隣の部屋は空き教室で、部活動も何にもないはず。
この学園は空き教室を使う際、生徒会への申請が必要となっている。
そしてその申請を受理するのは庶務であるあたしの役目。
申請願いは直接あたしのケータイに送られるから、送られたらすぐに分かるはずなんだけど…
一応何か連絡が来てないかケータイを見るけど、通知もない。
…はぁ、仕事が増えるのか。
けど、これを無視すればあたしが怒られるのよね。
あーもうしょうがない!
あたしが立ち上がろうとした時、何かがバサッと大きな音を立てて落ちた。
慌てて下を見るとゴムでまとめられた紙の束が8束ほど落ちている。
…手に持ってたの、完璧に忘れてた。
空き教室と資料、どっちを優先するか迷ったところ、先に資料を拾う事にした。
「まったく、何でいつもこんな失敗ばっかするかなぁ…」
文句を言うけど、手は慣れた手つきで紙を拾っていく。
あと1束、となった時……
「おい。」
あたしを覆うように人影が出来たと同時に、低い声が聞こえた。