【カップケーキと美加と由加】#1
あたし、売北美加。
食べ物が誰よりもと言えるほど、
大大大大大大大好きな人なのです!
双子の妹、由加も、カップケーキ
づくりに付き合ってくれてるんだ!
今回、カップケーキづくりの話を
紹介しようと思います。
最後まで読んでね。
「あたしも出たかったのに。どうして出ちゃダメなのかな。」
「由加、落ち着いて。由加は、おとなしくて、静かなイメージだから、合わないと思ったんじゃないの?ホラ、あたしって、由加と違って、うるさいって言ってもいい感じの声のボリュームじゃん!だから、出たんだよ。」
「ズルいよ!」
隣にいるのは由加だけど、由加じゃない気がする。
なんってったって、静かなイメージの由加が怒っているから。
「由加、食べ物食べたら忘れれるよ、きっと。あたし、忘れれるから。」
「美加。美加は以上なのよ。食べ物食べたら忘れれるとか、無理だし。」
「由加、ゼリーつくろうよ!ゼリーつくって、気分転換しない?」
由加は、しょうがないなぁ。と言いながら、ゼリーづくりに付き合ってくれたのだった。
近日、次回書きます。
>>79の続き書きます。
【カップケーキと美加と由加】
「由加ぁ、次はぁ?」
「美加がやりたいって言ってるのに、いつも私がレシピ見てるよ。」
「あたし、見ても分からないもん。」
由加は、ため息をついて、レシピを読み上げた。
はぁ、分からないってば。
レシピ見て分からなくて、読み上げてわかる人、あんまりいないよ。
由加を呼んで手伝ってもらおっと。
「で、冷蔵庫で冷やす。分かった?」
ん?聞いてなかった。
あたしがキョトンとした顔をすると、由加の顔が怒り始めてきた。
おお、これは由加じゃない。
「こぉんのっ!バッカ者ーー!」
「ヒャ〜〜、ごっ!ごめんなさいぃ!これからちゃんと聞きますぅぅ!」
由加は、ピリピリした顔で、エプロンを投げ捨てた。
「美加がやりたいって言ったよね?私が頼んだ訳じゃないのに、手伝ってあげてるわけ。自分で少しはやったらどうなのよ!」
あたしは、とうとう堪忍袋のおが切れてしまった。
「なぁぁに言ってんじゃーー!由加の気分を取り戻すまいと思ってゼリーつくってんのにさ。何言ってんのよ。」
「は?頼んでないわ。私、美加がつくってくれればいいのに。つくりたいなんて言ってないし。私、ゼリーつくらない、要らない。」
「由加っ!」
でも、由加は出ていった。
もう、由加に何もしてやんない。
続く