>>305の続き
「ひなみんに抱っこされて最高〜♪俺、ずっとこの姿のままで良いかも」
リッカが言う。
「貴様、ふざけるな!俺は早く戻りてー!」
梅が言い返す。
「え〜、でも、梅だってひなみんに抱っこされて嬉しかっただろ?」
梅の顔が真っ赤になる。
「ほら、梅も図星じゃん♫正直に言えよ〜」
「ひ、ひなみさん、違います、これは、その…」
ひなみは下を向いていた。
様子がおかしい。
「ひなみん?」
リッカもそれを察知する。
「ひ、ひなみさん、変なこと言ってすみません!ほら、リッカ、お前も謝れ!」
「えっ?…あ、ごめん、ひなみん」
図書室は沈黙に包まれる。
>>311の続き
不意にひなみは顔を上げた。
ひなみの顔は笑っていた。
そして、メガネを外し、髪をほどいた。
ナゾトキ姫となった。
「ひなみでは恥ずかしいのでこの姿で…
あの、恐れ多いのですが、2人をまた抱っこさせてもよろしいでしょうか?
2人が3歳児になった姿、とっても可愛くて…まるで私の子供みたいで…」
ナゾトキ姫は少し照れながら、リッカを抱っこする。
「ひ、ひなみん…」
ナゾトキ姫の姿を見て、リッカも少し照れる。
そして、梅も抱っこされた。
(ナ、ナゾトキ姫が俺を抱っこしている…!)
梅の心臓が最大限に早く鼓動する。
とても幸せな時間だった。
しかし、そんな時間は長く続かない。
「梅、俺より長いぞ!交代しろ!」
リッカはそう言ってひなみに抱きついた。
といっても、背が低くなっているので、ひなみの足に抱きつく形になった。
「きゃっ⁉」
ひなみはびっくりして、梅を落とす。
「うわあぁぁぁ…⁉」
ゴン!!