>>350
入学おめでとう(o^^o)
続きです↓
リッカと梅はそれぞれ出口に向かった。
ひなみも北出口から出るように思われた。
しかし、先ほどの部屋に戻り、ポケットからカードキーを出し、腕時計を嵌めた。
ひなみはニヤリと笑う。
「そこまでです、時計うさぎさん!」
凛とした声が響いた。
そこには、白いドレスを着た、"ナゾトキ姫"がいた。
「時計うさぎ?どういうことですか?」
「とぼけないでください!あなたは私を眠らせて、私に変装しているじゃないですか!」
>>351の続き
腕時計を嵌めたひなみは、変装を解く。
時計うさぎの、いつもの姿が現れた。
「それにしても、よく分かったね、僕がここにいるって」
「ご冗談を。あなたはこの部屋に盗聴器を仕掛けていましたね?私が目覚めると、イヤホンがあって、それを通して、この部屋の会話を聞いていたんです。」
「へえ。いつ起きたの?」
「確か…予告時間直前です」
「それでも、少し会話を聞いたくらいで推理できたの?僕の目論見を。」
本物のひなみはニッと笑う。
「確証はなかったので、あくまでも予想ですけど。
時計は本当は盗まれていないのに、時計うさぎのカードを置き、鑑定家に時計を偽物だと鑑定させて、盗まれたことにした。
きっと、鑑定家も、時計うさぎさんの仲間なんですね。
そして、偽の気球を飛ばして、時計うさぎは逃げたと警察に思わせて、警察を美術館の外におびき寄せた。
あなたは梅くんとリッカくんと別々になったところでこの部屋に戻り、マスターキーでガラスケースを開けた、ということでしょうか?
私に変装したあなたが、カードがある、と言ったり、窓の外を見るように言ったのでそう思いました。
これは全部、私があなたに変装しているという前提があったから、分かったのだと思います。」