>>170の続き(おそ松side)
(よっ…と)
最近、頭痛が酷い。
起き上がるだけでも頭がガンガンと痛む。
単なる寝過ぎだと信じてたい…
(暑い…)
夏の終わりだと言うのに、蝉は鳴き喚き、室内にも照り付ける太陽。
まだまだ残暑は続くだろう。
最近は病室に寝たきりで、病気の進行が嫌って言うほど分かる。
行動を起こすといえば…
皆に内緒で目を盗んでは外に出て散歩するくらいかな。
今はもう管が増えすぎて出られないけど。
(早く治して帰りたいよ…)
家にも、みんなで笑いあってたあの時にも。
(足、動くかな)
す、と動かしてみる。
思うようには動かないけどまだ動く。
薬の時間までまだ時間はある。
(雷〜…)
と心の中で呟いた瞬間に扉が開いた。
「呼びました?」
「え…あ、うん…」
エスパーかよ!と心の中でツッコミを入れる。
雷はエスパーで天然ボケなのか…
「僕と遊びます?」
待ってました!と頷いた。
この時遊んでて本当に良かったと思う。
>>197の続き
雷とトランプで遊ぶ。
意外に雷は顔に出るタイプだから俺の圧勝。
「また負けた…
おそさん強いですね」
俺は苦笑いしながらノートに
顔に出すぎ、と記す。
「顔に出てますか?
自分でも意外です」
基本無表情だから、そう思うのも無理は無いな、そう考えた。
「あれ、今日兄弟さん来ないんですか?」
時計を見ると2時をまわっていた。
普通ならこの時間には弟たちが来るはずだ。
モヤモヤっとした不安が溢れる。
その瞬間に激しい頭痛と喘息が襲いかかってきた。
「う”ッ…はぁっ、ゲホッ…」
雷は少しおろおろとした様子を見せたがすぐに背中を擦ってくれる。
「う…あ”ッ…」
何かを、掌に吐く。
掌には、ベットリと血が付着していた。