11、サイテー男
し 朝「あ。」
うっわーー。最悪。
朝家出て、いきなり、『コイツ』に会うなんて。
私は、目も会わせず、足早にその場を去った。
今日、部活の朝練なんだ。
部活の先輩たちが、通学路を歩いている。
し「おはようございます。」
先輩「あっ、おはよー!
おっ!相変わらず、仲良いねー、二人。」
ん?仲良い?二人?
?「はい。」
この声は…
朝「おい、しほ。ちょっとこい」
し「あっ、ちょ……」
先輩「ごゆっくりーー!!」
し「違いまぁーーーーす!」
私は、通学路から、ちょっとそれたばしょに、連れてこられた。
し「何?」
私は、目を会わせずに言った。
朝陽に一歩ずつ、距離を縮められる。
私は、後ろに下がると、背中が壁にあたった。
私の、顔に手を両方、ドンッとした。
朝「しほ、朝さっき会って、何で何も話さなかったんだよ。」
何か、怒ってる声。
腹立つ。
し「話すことないし。それに、………で……。」
朝「ん?聞こえねー、はっきりしゃべれ。」
し「何で?何で、私が塾で倒れたとき、助けてくれなかったの!?」
朝「あ……。そ、そんなことかよ。」
し「そんなことって何!?私、本気で、本気で具合悪かったんだよ!?何で信じてくれないの!?サイテー。サイテー男!(ハァ ハァ)
私、もういくから。どいて。」
朝「お、俺ら付き合ってるだろ!?」
し「私、彼氏なんか、いないけど。」
っ。言っちゃった。
でも、私、別れたかったし。
これでいいの。
>>56
ぬおぅっ!!しほ言っちゃったー!!
でも、そんなことってのはヒドイよ!!(怒)
続きがんばれ!!