>>11のつづき
『よし、Zリングゲットしてみせるぜ!』
「ピッカー!」
「おいおいおい…;;」
俺たちのやる気でカキは呆れながら突っ込んでいた。
そのとき、「コケー!」と鳴き声がした。上を見上げてみると、黄色とオレンジのボケモンが一瞬見えた。
「サトシ、どうしたの?」
『今、ポケモンが…』
「ポケモン?」
『あぁ。黄色とオレンジ色のポケモンで、頭に何かあったんだけど…』
「それって………『カプ・コケコ』じゃないですか!?」
リーリエは、声を挙げた。どうやらリーリエは、何か知ってそうだと思い問いかけてみた。
『カプ・コケコって何だ?』
「ピカ?」
「カプ・コケコはここ、メレメレ島の守り神です。」
『守り神……?そんなのがいるのか!?すっげー!!』
「守り神は4つの島にいるんです。」
『4体もカプ・コケコが!?』
「ピカァ!?」
俺の発言にカキはまた呆れていた。
「俺はアーカラ島というところにいるが、守り神はカプ・コケコじゃなくて…」
「カプ・テテフですね。」
「あぁ…。」
リーリエって物知り何だなー。ポケモンが大好きなのに、何で触れないんだろう……。家族に何かあったのかな……。
そうこう話していると、カキみたいに上半身が裸で白衣を着ている人がこっちにやって来た。
「アローラ!」
アローラ?ここでの挨拶かな…。
取り敢えず挨拶をしてきたから『アローラ!』と返してみた。
「君がサトシだね?」
『はい!マサラタウンのサトシです。こっちが相棒のピカチュウです。』
「ピカチュウ。」
『で、何で俺を知ってるんですか?』
「オーキド校長から聞いたよ。俺はククイ。博士だ。」
『はい、よろしくお願いします。』
*
スクールが終わり、ククイ博士の家に行くことになった。何故かリーリエも付いてきていた。
>>12のつづき
『リーリエ、お前ん家ってここなのか?』
「…はい。博士の助手をしていて。」
『そうか、凄いな!』
「ピッカ!」
リーリエは照れて、頬を掻きながら「そんなことないですよ…///」と言った。
「よーし、飯にするぞ。」
「「はーい!」」「ピッカー!」
『ゲッコウガ、出て来い!』
「コウガ」
そして、ご飯の準備を終え、食べていた。
博士が作ったカレーをパクパクと食べていた俺と、笑顔で食べるピカチュウとゲッコウガと岩の首輪っぽいのをして犬のポケモンだった。
「お2人共、お口に合いますか?」
『そのポケモンフーズってリーリエがやってたのか!?』
「はい!」
『すっげー!きっとピカチュウもケッコウガも美味しそうに食べてると思うぜ!』
リーリエはピカチュウとゲッコウガの顔を見ていた。すると、リーリエは笑顔に微笑んでいた。そのとき、ピカチュウに触れようと思った瞬間…俺は期待していたが、ピカチュウが動いたからリーリエは叫んだ。
「やっぱり、触れません…!!」
『でも、自分から行ったのも1つの成長だ、これからも頑張ればその内、触れるから。俺、手伝うよ、だから頑張ろうぜ!』
「はい!」
このとき、リーリエと話していたときに、みんな食べ終えていてそれを見た博士は驚きを隠さなかった。
『あ、博士。このポケモンは?』
「こいつは、イワンコ。とっても懐きやすいポケモンだ。」
『イワンコ、こっちだ。』
「ワンワン!」
全速力で走ってきたイワンコを俺は受け止めた。そして首をこすりつけてきた。
『いててててて!』
「ピ、ピーカー!」
俺にやってきたイワンコはピカチュウにもやっていた。そのときのイワンコは笑顔でこすりつけていた。
「イワンコはそれくらい愛しているんですよ。だから、これくらいは我慢することがトレーナーに必要です。」
「そう。痛みは愛情表現だ!」
*
『ピカチュウ……じゅうまん…ボルトだ………』
「ピカチュー………」
俺とピカチュウは寝言を言いながら寝ていた。
楽しいことが待っていると思いぐっすり寝ている。そして俺たちが寝ているときに、カプ・コケコがジーッと見ていたのは誰も知らなかった。
-No side-
カプ・コケコが通り過ぎていたとき、ゲッコウガは目を覚ました。時間帯はまだAM3:00程度。ゲッコウガは綺麗な満月を見上げていた。
「コウガ…」
ゲッコウガは、外に出て行った。何かの気配を感じていたようだった。