>>139のつづき
『サトシは、本当にそれだけロト?』
「あぁ。だから、俺はラッタやコラッタたちとバトルをして追い払うっていうことを考えたくないんだ…。もう少し、違った方法でできないかな…」
サトシがそれを呟いた瞬間リーリエとロトムは、そのことを知っていて、サトシに教え、それを聞いたハラさんが納得をする。
「サトシ君、君は冴えているね。デカグースに協力してもらうために今から行くとしましょう」
「つまり、試練ですね」
「なんかテンションが上がって来たーーーーーー!!!!!!」
「ピカーーーーーーー!!!!!!」
サトシとピカチュウはテンションフルマックスだった(全く、この1人と1匹はと思っているロトムw)。
「わーいデカグースが見れるー!」
「ハウ、また見るのか?」
「うん。俺、一応……試練クリアしたけど…」
ハウが少しずつ声を小さくしていきロトムが『息子なのに、ハラさんに負けるなんて意外ロト。』と言いショックでシュンとなるハウだった。
「ハウ、俺も一度二度負けたことがある…」
「えええぇぇぇ〜っ!?」
リーリエは、一応そのことを少したけ話していたことはあるが、ハウにはまだそんなことを教えていなかったからか、驚いて………いや、大袈裟レベルの驚き方をしていた。
「だけど、負けたとしてもいい経験になると思うから…諦めたりするなよ。」
「ありがとうサトシ!」
ハウはさっきロトムに言われていたことがなかったかのような笑みを浮かばせていた。
「特にピカチュウとゲッコウガはそういうことをやってきたからこんな感じなんだ」
サトシはモンスターボールを持っていた。そのボールは勿論、ゲッコウガのモンスターボール。
「さてと、そろそろ行きますか…準備は大丈夫ですか?」
「はい!」
*
「さて、着きましたよ…」
(つ、着いたのか?どう見ても誰もいないけど……)
サトシの周りにはリーリエ、ハウ、ハラさんだけだった。来る気配もない。サトシとピカチュウは首を傾げる。
「サトシ、これはね……3匹のヤングースを探し戦って、ぬしポケモンと戦うんだよ!」
「え…さ、探す……ここから!?」
どうみても、広すぎる場所でどうやって見つけるのか…サトシにとっての方法は……あれしかない。
「やってやるぜー!」
「ピカァー!」
気合いしかなかった。
「サトシ君これは、試練です。自分の実力を出し切って下さい!」
『サトシ、ボクも協力するロト!』
「いや、いいよ…俺、頑張ってみるからさ」
「サトシ、試練達成して下さいね!」
「あぁ!分かってる!!」
「それでは、試練開始です!」
ハラさんが言った瞬間、試練は始まった。
>>140のつづき
「いた、ヤングースだ!ピカチュウ!君に決めた!!」
「ピカァ!」
「10万ボルト!」
「ピィカァ…チュウ!!!!」
ヤングースは、ピカチュウの10万ボルトを食らい目を回して倒れていた。2匹目もヤングースが現れ、さっきより、防御が少し上がっていた感じだったが、それでも、2、3発程度で倒していた。
「…もう少しだな」
もしかしなくてもあと1匹だけだと感じたサトシは最後のぬしポケモンの仲間的何かを探すが、そのポケモンは別のとこにいた。もしかしなくても…このパターンはそのポケモンが恥ずがり屋という奴だ。
「うーん……そうだ!モクロー、ゲッコウガ、君に決めた!」
「クロー!」
「コウガ!」
何故わざわざモクローとゲッコウガを呼んだかというと………
「モクロー、ゲッコウガ!穴のとこにいてくれないか!!」
「ホロー」
「コウガ」
一方、そばで見守っていたみんなは……
「あれがサトシのやり方なんだ」
「はい。サトシは、場所を駆使してバトルをし、さらにお互いを信じ合っているからこんなことができるんです!」
(カプ・コケコが認める理由は分からなくもないですな)
サトシたちは、穴を塞ぎ、サトシのところに来るようにしていた。すると、そこにはヤングース…ではなく、デカグースがいた。少し、長引いた戦いだったが、なんとかサトシが勝利していた。
「よっしゃあ!」
「ピカッチュウ!」
「モクロー、ゲッコウガありがとな」
サトシはモクローを撫で、ゲッコウガとは目を合わせて頷いた。