>>141のつづき
(というか、ハウが言っていたこと少し違ってたな…まぁ、その方が楽しみが増えるしいいか)
全くもってその通りである。そりゃあ、思いもしないと思いますよね、目の前に「取っていいですよ」レベルに祭壇にZクリスタルがあるから。
「ぶ、不用心ですね…;」
「まぁ、そう思わないで下さい」
「そうそう」
リーリエたちが会話している頃、サトシはZクリスタルを取ろうとするが、デカグースに道を塞がれた。まるで、「勝ったら通れ」的な感じだった。
それにしても……………
「でかいっ!」
「ピカァッ!?」
『通常のポケモンの3倍くらいあるロトー!』
つまり、それがここのぬしポケモンである。証拠として、不思議なオーラを纏っている。UBみたいな赤い感じとは違いオレンジ的なオーラだった(ゲームをプレイしてる人には多分分かります)。
「よし、ピカチュウ!君に決めたっ!」
「ピカーッ!」
ピカチュウはやる気に満ち溢れている。
「ピカチュウ、頑張って下さい!!」
「ぴゅう?」
「ほ、ほしぐもちゃん!出てはいけませんよ!!」ボソッ
「ん?それは…?」
真剣なバトル中なのにハウはほしぐもちゃんをジーッと見る。
「このポケモン何?」
「コ、コスモッグと言うポケモンです。私は星雲みたいにキラキラしているからほしぐもちゃんと呼んでます…。」
「へぇー」
「珍しいポケモンですな」
「じいちゃんも分かんないのかぁ…」
なんと、島キングであるハラさんも知らないというと詳細不明で何の手掛かりもない。ほしぐもちゃんは一体何者か…、これは、今後のことに影響が起きるであろう…。
一方、サトシはまだ、ぬしポケモンデカグースとバトルをしている……
>>142のつづき
デカグースがたいあたりをするとピカチュウはかわすことができず、直撃してしまう。ぬしポケモンは通常の3倍もあるから、無駄に動くことになるだろう。これこそが試練だと感じるサトシ。ただ、焦っているような感じではなかった。
「ピカチュウ!大丈夫か!?」
「ピカチュ!」
ピカチュウはすぐに起き上がった(流石、タフです)。
「ピカチュウ、俺たちの本気を見せてやろうぜ!」
「ピカチュウ!」
デンキZのZ技を使おうとするサトシ。
最初に左腕を肩の高さより上げて右腕は脇腹のあたりに下げ、その直後に両腕を肩の高さて水平に広げる。
次に上体を右にひねり左腕はひじを90度に曲げて、顔の前に拳を持ち上げ、右腕は体の後方へまっすぐ伸ばす。
その次に右腕を左脇腹に近づけるようにしながら、上体を左へひねる。右腕が下方へ、左腕が上方へ向くようにする。
最後に肩をすぼめるようにして左腕を体の右側へ移動する。その後、右手の先を下方へ、左手の先を上方を向ける。これが何となく稲妻の形に見えていればいい。
これがデンキZ。それの技の名は『スパーキングギガボルト』。
それを見たハラさんは、驚きを隠していなかった。
「これが、俺たちの全力だ!『スパーキングギガボルト』!!」
「ピカ…ピカ…チュー!!!!!」
電撃のヤリがデカグース目掛けて打たれる。デカグースはZ技を受け、目を回し倒れた。
「そこまで!この勝負、チャレンジャーサトシ君の勝利!」
「よっしゃー!」
「ピカピカチュー!」
「ホウー!」
「コウガ!」
『凄いロト!大きなぬしに勝ったロト!!』
サトシのポケモンたちは、勝利の喜びをあげていた。
「凄い!俺、サトシとバトルしたい!!」
「サトシは、強いですよ!」
「ぴゅう!」
「流石、サトシだ。」
みんなが納得をしてくれた。確かに、サトシの力は本当のものだ。お互いを信じ合う絆。それが、新たな力へと導いている。
それよりサトシは、デカグースに話し掛けていた。
「あ、デカグース大丈夫か!?」
『ビビビ、き…危険ロトォ!』
「大丈夫…俺は何もしない…ただ、俺はこの世界を平和にするためにお前の力を借りたいんだ。」
サトシは、デカグースに向かって、自分が思っていたことを全力でぶつけた。その答えが、ノーマルZという贈り物として、サトシを認めてくれた。
「サンキュー、デカグース。」
「……」コクリ
デカグースは無言で答えた。そして、どこかへと去ろうとする。いや、ラッタたちのとこへ向かおうとしていた。
「行こう」
「ピカ!」
サトシたちはデカグースについて行き、ラッタのとこへと向かって行く。