>>142のつづき
デカグースがたいあたりをするとピカチュウはかわすことができず、直撃してしまう。ぬしポケモンは通常の3倍もあるから、無駄に動くことになるだろう。これこそが試練だと感じるサトシ。ただ、焦っているような感じではなかった。
「ピカチュウ!大丈夫か!?」
「ピカチュ!」
ピカチュウはすぐに起き上がった(流石、タフです)。
「ピカチュウ、俺たちの本気を見せてやろうぜ!」
「ピカチュウ!」
デンキZのZ技を使おうとするサトシ。
最初に左腕を肩の高さより上げて右腕は脇腹のあたりに下げ、その直後に両腕を肩の高さて水平に広げる。
次に上体を右にひねり左腕はひじを90度に曲げて、顔の前に拳を持ち上げ、右腕は体の後方へまっすぐ伸ばす。
その次に右腕を左脇腹に近づけるようにしながら、上体を左へひねる。右腕が下方へ、左腕が上方へ向くようにする。
最後に肩をすぼめるようにして左腕を体の右側へ移動する。その後、右手の先を下方へ、左手の先を上方を向ける。これが何となく稲妻の形に見えていればいい。
これがデンキZ。それの技の名は『スパーキングギガボルト』。
それを見たハラさんは、驚きを隠していなかった。
「これが、俺たちの全力だ!『スパーキングギガボルト』!!」
「ピカ…ピカ…チュー!!!!!」
電撃のヤリがデカグース目掛けて打たれる。デカグースはZ技を受け、目を回し倒れた。
「そこまで!この勝負、チャレンジャーサトシ君の勝利!」
「よっしゃー!」
「ピカピカチュー!」
「ホウー!」
「コウガ!」
『凄いロト!大きなぬしに勝ったロト!!』
サトシのポケモンたちは、勝利の喜びをあげていた。
「凄い!俺、サトシとバトルしたい!!」
「サトシは、強いですよ!」
「ぴゅう!」
「流石、サトシだ。」
みんなが納得をしてくれた。確かに、サトシの力は本当のものだ。お互いを信じ合う絆。それが、新たな力へと導いている。
それよりサトシは、デカグースに話し掛けていた。
「あ、デカグース大丈夫か!?」
『ビビビ、き…危険ロトォ!』
「大丈夫…俺は何もしない…ただ、俺はこの世界を平和にするためにお前の力を借りたいんだ。」
サトシは、デカグースに向かって、自分が思っていたことを全力でぶつけた。その答えが、ノーマルZという贈り物として、サトシを認めてくれた。
「サンキュー、デカグース。」
「……」コクリ
デカグースは無言で答えた。そして、どこかへと去ろうとする。いや、ラッタたちのとこへ向かおうとしていた。
「行こう」
「ピカ!」
サトシたちはデカグースについて行き、ラッタのとこへと向かって行く。
>>143のつづき
デカグースは、ラッタのところへと向かっていると、ラッタたちは、イネを食べていて荒らされていた。
『ビビビッ、ラッタたちを発見ロト!』
「グース!」
デカグースは、ラッタたちに向かって一鳴きした。すると、ラッタたちは、食べられると思い逃げて行った。
「ラッタってあんなこと考えるんだ…」
「…俺も知らなかったな」
「…ピーカ」
何この空気って感じになっていたがとりあえず解決。
「よくやったなサトシ。」
「流石、サトシです!」
「その通りです。ぬしポケモンは普通、試練に挑戦している人にZクリスタルを渡すことなんてないんです。」
流石、ポケモンホイホイ(サトシがいるとポケモンが来やすいという奴w)である。
*
次の日、新聞を見るとラッタの事件を解決したという記事が書かれていた。そこには『サトシ君のおかげで』と書かれてあった。
「サトシ、有名人になってますね」
「えーそうかなー?」
「ピカ、ピカチュ…;」
ピカチュウか何故か呆れていた。そんなとき、チャイムが鳴った。サトシは、ドアを開けた。