>>144のつづき
「はーい」
「あなたがサトシ君ね」
「あ、はい…そうです…」
サトシの目の前には、ジュンサーさんとぬしポケモンのデカクースがいた。
「あなたのおかげで、この島の平和は守られたわ」
「いえ…ほっとけなくて…やろうと思っただけで…」
「ピカピカ…チュ…」
流石、当たり前のことをするサトシである(たまに常識外れだけど)。
『サトシは、非論理的ロト』
「なっ…それどういう意味だよ;」
「ピカピカチュ;」
「でも、それはそれでいいと思いますよ」
それより、ジュンサーさんが空気じゃゲフンゲフン……
「えっと、サトシ君」
「あ、はい」
「君のおかげで助かったわ!よってここに表彰します」
「はい!」
「ピーカ!」
サトシはそれを受け取り大事しようと思っていた。
「…!そろそろ時間だわ。私はここで失礼!」
そう言って慌ててバイクに乗って行った(ついでにデカグースも乗って行った。正確に言えば、自分の家的何かに帰るらしい)。
「大変だなジュンサーさんも」
「ピカチュ」
「そうですね」
>>151のつづき
「………………」
「サトシ、どうしたんですか?」
『なんか、ハラさんに会ってからおかしくなっている気がするロト』
ロトムがそう言うとサトシがビクッと反応をした。一体何を考えているのかリーリエは聞こうとする。
「あの…サトシ…?」
「え…な、なんだ?」
「何を考えているんですか?それにボーッとしていたような…」
サトシは何もないようにごまかしていた。
「なっ、なんにもないよ!!」
「ピカァ?」
ピカチュウは、首を傾げていた。相棒であるピカチュウすら分からないことは、相当大変なことなのだろうか。
「(何があったんでしょうか…。サトシは何を考えているんでしょうか。ゲッコウガなら分かりそうです…)」
リーリエが考えていたことは、名案である。サトシとゲッコウガは、深い絆で結ばれている。そんな彼なら少しでも手掛かりがあるだろう。
「あの…ゲッコウガ」
「コウ?」
「サトシは、一体…何を考えているんですか?」
「コ、コウガァ…;」
リーリエが質問をした瞬間、ゲッコウガが汗を流していた。もしかして聞いちゃいけなかった気がして、すぐに謝ったリーリエ。いや、そういう意味じゃなさそうだ。何故かというと………
「ハウとバトルするかそれとも先にハラさんと戦うのか…どっちがいいんだー!!!!!!!」
ズコッ
一同ずっこけた。まあ、サトシらしいっちゃサトシらしいが、そこまで考えるのかと突っ込みたくなるロトムだったが、抑えていた。
『ここは、先にハウとバトルすることが優先ロト』
「それでいっか」
何でそんなことがすぐに解決できなかったんだと突っ込むのは控えて、とりあえずスッキリしていたサトシだった。