>>151のつづき
「………………」
「サトシ、どうしたんですか?」
『なんか、ハラさんに会ってからおかしくなっている気がするロト』
ロトムがそう言うとサトシがビクッと反応をした。一体何を考えているのかリーリエは聞こうとする。
「あの…サトシ…?」
「え…な、なんだ?」
「何を考えているんですか?それにボーッとしていたような…」
サトシは何もないようにごまかしていた。
「なっ、なんにもないよ!!」
「ピカァ?」
ピカチュウは、首を傾げていた。相棒であるピカチュウすら分からないことは、相当大変なことなのだろうか。
「(何があったんでしょうか…。サトシは何を考えているんでしょうか。ゲッコウガなら分かりそうです…)」
リーリエが考えていたことは、名案である。サトシとゲッコウガは、深い絆で結ばれている。そんな彼なら少しでも手掛かりがあるだろう。
「あの…ゲッコウガ」
「コウ?」
「サトシは、一体…何を考えているんですか?」
「コ、コウガァ…;」
リーリエが質問をした瞬間、ゲッコウガが汗を流していた。もしかして聞いちゃいけなかった気がして、すぐに謝ったリーリエ。いや、そういう意味じゃなさそうだ。何故かというと………
「ハウとバトルするかそれとも先にハラさんと戦うのか…どっちがいいんだー!!!!!!!」
ズコッ
一同ずっこけた。まあ、サトシらしいっちゃサトシらしいが、そこまで考えるのかと突っ込みたくなるロトムだったが、抑えていた。
『ここは、先にハウとバトルすることが優先ロト』
「それでいっか」
何でそんなことがすぐに解決できなかったんだと突っ込むのは控えて、とりあえずスッキリしていたサトシだった。
>>154のつづき
「よし、こうなったらハウと勝負s…」
ピンポーン
「ピカ?」
「ん? 何だろう…」
サトシが張り切っている中、チャイムが鳴った。すぐ近くにいたリーリエが「私が出ます!」と言い、ドアを開けた。
「やっほー! サトシ、リーリエ!!」
「ハウ! どうしてここに!?」
「どうしてって、今日は大試練の日でしょ! だから、サトシたちを向かえに来たんだ!!」
ハウはそのサトシのバトルを見れるのが楽しみでテンションが上がっていた。ついでに、バトルをしてみたいとも思っていた。
「そうなんだ! サンキュー、ハウ。あ、ついでにバトルもしようぜ!!」
「いいよ! 俺、楽しみで眠れなかったし」
サトシ並みのテンションであるハウ。一同が話している時、ククイ博士も興味を湧いていた。
「サトシとハウのバトル、俺にも見せてくれ」
「ククイ博士!」
『ついでに、ボクも見るロト!』
「ロトム、録画をお願いしますね!」
『任せるロト!』
ロトムはいつの間にか録画をできるようになっていた。その理由は………