>>156のつづき
今から、数時間前のこと……
『あのサトシのバトル…とっても興味があるロト……』
サトシたちが気持ち良さそうに寝ている中、ロトムはまだ起きていた。サトシにしかできないバトルを何回か見てきて、興味を持っていた。
『サトシは、ポケモンのことを信じているロト…。その絆が、みんなを強くしているロト。』
流石、何回か見ていくうちに、理解していく。まるで、ショータみたいである。
サトシが寝ているところから離れたロトムは、周りをうろうろしていた。そんな中、1台のビデオカメラが置いてあった。それに触れたロトムは、新たなる潜在力に目覚めたような感覚的になっていた。
『感じるロト…。ボクの中で、ボクにしかできない何かが目覚めた気がするロト…!』
こうして、録画をすることができるようになった。
>>157のつづき
話は戻り、サトシたちは外に出てバトルをすることにした。
『録画はボクに任せるロト!』
「これより、サトシとハウのシングルバトルを始める! 使用ポケモンは1体。どちらかが戦闘不能になった瞬間バトルを終了とする。それでは、両者ポケモンを!」
「任せたよ、ニャビー!」
「ニャブ」
ハウが出したポケモンは、初心者ポケモンの1体のほのおタイプ ニャビーだ。
「あれって…」
『ボクにお任せロト! ニャビー ひねこポケモン ほのおタイプ。感情を ださず 独りで いることを 好む。信頼を 得るまでには 時間が かかる。』
「それって、つまり『一匹狼』って奴か?」
「ピカ?」
「一匹狼…ですか……。ポケモンにもそれぞれ個性があるんですね」
リーリエはニャビーを見て学んだ…。ポケモンは、それぞれ懐き方が違う。長い時間をかけて強い絆が産むというやり方もある。
「頑張ってサトシに勝とう!」
「ニャブ」
ニャビーがそっぽを向いた。まるで、最初のサトシとピカチュウだった。